運命的な凸と凹
田中さんご夫婦にとって、お互いはどんな存在なんでしょうか?
(田中)
彼は幼い頃に母親を亡くしたこともあり、誰とどこにいても、「自分は一人だ」という感覚のようで……おそらく、他者と一定の距離を保ってしまうタイプなんだと思います。
一方で、私は付き合う相手とは色々なことを共有したいし、うまくいかなくても粘り強くコミュニケーションを取ろうとするタイプ。それが良かったのか、「君といると、僕は一人じゃないんだなと感じられる」と言ってくれています。
もちろん、私にとっても、彼は唯一無二の特別な存在です。
実は私は小さい頃に親から虐待を受けていて、親の愛情を知らないまま育ったんです。今の夫の、”凪”のような安定感は、私の理想とする父親像と重なっています。夫の愛情を、父親の愛情の代わりに欲しているんだと思います。
浮気する相手はどんどん変わりますが、夫は他の男性と違う、精神的な支柱です。
(広告の後にも続きます)
辿り着いた結婚のカタチ
(朴井)
それぞれが人生を経て求めていた、本質的なものが合致したんでしょうね。パズルのピースがぴたっとはまるような、アイデンティティを包括したニーズがマッチした出会いであり、結婚だったんだろうなと思います。
田中さんが求める父親からの愛情が、旦那さんによって満たされた時、また次のステージが現れるんじゃないかと思いますよ。
浮気をしなくなるとか?
(朴井)
そういうこともあると思います。
(田中)
でも虐待を受けていたこととは別に、「男の人が好き」という気持ちも大きくて(笑)。もう30年近く浮気してきて、私にとって浮気は息をするみたいなものなんです。
そうそう、浮気してきて得た豆知識があります。複数人と付き合っていると、一緒にいる相手の名前を呼び間違えそうになること、ありますよね?だから、私は付き合っている人はみんな「ダーリン」って呼んでます。浮気している方は、ぜひ試してみてください(笑)。
田中さんにとって最適な結婚の形が「公認不倫」だったんですね。
世の中には「普通過ぎる」「普通じゃない」など、「普通」という概念にとらわれて自分を否定している人が多いので、「自分が本質的に何を求めているか」を見極めて、そこに合う相手に巡り会えるといいですね。
今の結婚生活やお付き合いに悩んでいる方は、自分という原点に立ち戻ることで、まったく別の解決法が見つかるかもしれませんよ。
朴井 幸花(ぼくい さちか)
(株)LOVE is ALL 代表 1984年生まれ、北海道札幌市出身。
あらゆる世代の女性に向け、起業支援、夫婦関係改善、女性の幸せを叶えることを意図し「起業塾」「恋愛塾」「オンラインサロン」などの事業を展開している。