アメリカGPフィニッシュ後、まだF1マシンが走るコースに観客進入。FIAは重大インシデントとして問題視

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)が勝利したF1アメリカGPの決勝レース。そのフィニッシュ直後、F1マシンがチェッカーを受けピットに戻る周回を走っている間に、観客がコースに進入していしまうという事象が発生した。

 FIAのレーススチュワードはこれを問題視し、USレース・マネジメントとサーキットの代表者を呼び、状況の報告と説明を行なうことを指示した。

 まだマシンが走行中のサーキットに観客が進入することは重大なインシデントであり、FIAの安全手順違反と見做される。2023年にはオーストラリアGPで同様の問題が発生し、主催者は再発防止に向け、詳細な報告書を提出するよう求められた。この対策の結果、今年のオーストラリアGPの際には、レース後にコースが開放されることはなかった。同地でのコース開放は、伝統的なモノである。

 また同年のサンパウロGPでも、マシンがチェッカーフラッグを受けた時に、第1コーナーから観客が進入。同GPの主催者にも再発防止に向けた行動計画を提出することが求められている。