ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースによる名門同士のワールドシリーズが現地10月25日に行なわれる。そんな大一番を前に、ヤンキースの選手たちが主砲フアン・ソトに来シーズン以降もチームに残留するよう訴えている。
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米メディア『FanSided』は10月20日、「ヤンキースのスター選手たちが、ワールドシリーズ出場決定でフアン・ソトに残留を懇願」という記事を出し、「リーグ優勝決定シリーズ第５戦でヤンキースが勝利した後の祝賀会で、チームメイトの数人がソトに残留を懇願した」と伝えた。
球界屈指のスラッガーは今シーズンの開幕前にサンディエゴ・パドレスからトレードで加入し、打率.288、41本塁打、109打点と大活躍。クリーブランド・ガーディアンズとのリーグ優勝決定シリーズ第５戦シーズンでは、延長10回に３ラン本塁打を放ってリーグ優勝とワールドシリーズ進出の立役者になった。
今シーズン終了後にFAになるソトを巡っては、今オフ最大の争奪戦が展開されると予想されており、総額は昨年に大谷翔平がドジャースと契約した７億ドル（当時約1015億円）に次ぐ金額とも言われている。米メディアでは、現所属のヤンキースのほか、ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ワシントン・ナショナルズが最終候補になるとも報じられている。
ジャズ・チゾムJr.はリーグ優勝を祝うロッカールームでの祝勝会で、「この男にカネを払ってくれ、フアン・ソトにカネを払ってくれ」と語った。「総額はいくらになると思う？」と聞かれたチゾムJr.は、「７億ドル」と返答している。
ジャンカルロ・スタントンも、ソトの残留を望んでいる。「彼には残ってもらいたいね。われわれは勝利を勝ち取る必要があるし、そして彼も勝利を勝ち取る」と語り、チームの重鎮アーロン・ジャッジも「いい人材、いい選手がいれば勝つことができる。フアン・ソトのような選手を獲得し、ほかの素晴らしい選手たちと一緒にラインアップに入れれば、いいことが起きるだろう」と話している。
ソト本人は、「ワールドシリーズで優勝することだけを考えている」と自身の去就に関しては明言していない。
同メディアは「ソトはリーグ優勝決定シリーズ第５戦で放った本塁打で自らの価値を高めた可能性が高い。それでも、ヤンキースのオーナー、ハル・スタインブレナーには、ソトの問題を解決するだけの資金がある。ソトは“ワールドシリーズで勝つ”と語った。ヤンキースに必要なのはそのような自身であり、それはヤンキースがどんな犠牲を払ってでも手放すことができない理由だ」と伝えた。
ワールドシリーズではもちろん、シーズン終了後に迎えるストーブリーグでも、ソトは大きな注目を集めることになる。
構成●THE DIGEST編集部
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