来週開催される女子テニスツアー「香港テニスオープン」(10月28日~11月3日/中国・香港/WTA250)は10月21日に公式X(@HKTennisOpen)を更新し、出場を予定していた元世界ランク1位の大坂なおみ(現56位)が腰の負傷により欠場を表明したと正式に発表。同時に一足早い今季終了を決断したとも伝えた。
9月末に出場した「中国オープン」(中国・北京/ハードコート/WTA1000)の4回戦を腰のケガにより途中棄権していた大坂。エントリーしていた先週の「木下グループジャパンオープン」(日本・大阪/ハード/WTA250)と現在行なわれている「東レ パン パシフィック オープンテニス」(10月21日~27日/東京・有明/ハード/WTA500)も出場辞退を強いられた。
そしてこのほど大坂は2017年以来7年ぶりに参戦するはずだった香港テニスオープンも欠場し、そのまま今シーズンを終了すると発表。大会期間中は香港に滞在し、様々な活動に参加する意向を示している。
「香港テニスオープンと残りのシーズンから撤退しなければならなくなったことを本当に残念に思います。このトーナメントが大好きなので、プレーできないのは本当に残念です。
一方で香港の素晴らしいファンの皆さんには、私がまだ今大会における様々な活動に参加することをお伝えします。皆さんにお会いできるのをとても楽しみにしています。この大会にはワールドクラスの素晴らしい選手たちが出場するので、このエキサイティングなイベントでファンの皆さんが楽しめるよう、幸運を祈っています」
大坂の欠場を受け、トーナメントディレクターのピーター・ジョンストン氏は「ナオミ選手が欠場せざるを得なくなったことは非常に残念です。彼女がケガから早く回復することを心から願っています。一方で今年の大会には香港のテニスファンを興奮させる世界クラスの選手たちがこのまま出場してくれると確信しています」とのコメントを残している。
ちなみに大坂のケガは思いの外深刻だという。一部メディアによると、20日に都内で自身のスポンサーを務めるヨネックスのイベントに出席した大坂は「MRI検査の結果、医師からは腰椎椎間板が膨らんでいるだけではなく、腹筋も損傷していると告げられた」と報告。日本代表として出場予定だった11月の女子国別対抗戦「ビリージーン・キング・カップ」(スペイン・マラガ/ハード)も辞退するとし、「来年の全豪オープン(2025年1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハード)に備えたい」と話した。
文●中村光佑
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