バレエの名作が爆笑コメディに大変身! 吉本新喜劇・松浦景子の“けっけ流”バレエ公演はまさかの新解釈

「バレエ大好き!」の決めゼリフでおなじみのバレリーナ芸人・松浦景子による公演『けっけバレエ〜ガニ股の大逆襲〜vol.1』が、10月6日(日)に大阪・シアタードラマシティで開催されました。吉本新喜劇で身につけた笑いの極意と、古典バレエの魅力を詰め込んだ“日本初”のオリジナルコメディバレエ公演の模様をレポートします!


出典: FANY マガジン

舞台にバレエダンサーがズラリと並び…

松浦は3歳からクラシックバレエの英才教育を受け、大阪芸術大学舞踊コースではバレエをはじめモダンダンス、コンテンポラリーダンス、ロックダンス、日本舞踊と幅広く学びました。

2015年に新喜劇の門を叩いて以来、バレエと笑いを融合させた新たな地平を開拓。さまざまなイベントや公演を成功させ、YouTube『けっけチャンネル』は登録者数25万人、総再生回数1億6000万回を突破し、国内外のプロバレエ団の公演に出演するなど、その勢いはとどまるところを知りません。

幕が上がり、真っ暗な舞台が明転するとバレエダンサーたちがズラリと勢ぞろい。『白鳥の湖』第3幕に乗って、出演者の“挨拶”を兼ねたオープニングが始まります。息が合った群舞やパ・ド・ドゥ(男女2人の踊り)など見せ場たっぷりの構成で、舞台上にピンクと黒を基調とした衣装を身にまとった松浦が登場すると、ひときわ大きな拍手が起こりました。


出典: FANY マガジン

この日のステージでは、バレエ初心者でも「聴いたことある!」、経験者なら「踊ったことある!」とピンとくる名曲を大胆にアレンジした演目が続々。『海賊』のオダリスクは3人のダンサーによるパ・ド・トロワで知られますが、「むかしから、なぜか3人がケンカしているように見えていた」という松浦にかかると、センター争いの熾烈なバトルに大変身します。モメているはずなのに“決めポーズ”だけはビシッとそろうなど、細かな笑いどころが満載です。

『眠れる森の美女』の宝石の踊りは、喫茶店を舞台にしたストーリーに……。「お腹すいた〜」と店にやって来た松浦が、なかなか店員に気付いてもらえずイライラする様子は実にコミカルです。店員やコックにつられていつしか松浦も踊り出し、最後は新喜劇仕込みの「注文とらへんのかい!」という強烈なツッコミを入れて爆笑をさらいました。


出典: FANY マガジン

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吉田裕がツッコみまくる“バレエコント”

『ドン・キホーテ』第1幕よりキトリのバリエーションは、キトリならぬ〇〇〇に!? 「人々が手を叩いて宿屋の看板娘・キトリを囃し立てる」場面を、コミカルなシーンに仕立てました。ジャージ姿のダンサーたちが、松浦を追って大騒ぎ! 松浦は動きだけでなく表情でもコメディエンヌぶりを発揮しました。

前半ラストは、バレエでオーケストラを表現する試み。全身を使って“演奏”していきます。松浦は指揮者役で参加。すってんころりんとコケて見せるなど、笑いを効かせるボケ役として観客を魅了しました。

後半は、松浦が「これがやりたくて『けっけバレエ』を立ち上げたのかも」と語る特別ゲストとのコラボレーション。吉本新喜劇座長の吉田裕とタッグを組みました。舞台に吉田の姿が現れると、観客は待ってましたと大喜び。バレエ初心者の吉田がDVDをもらって見始めると、テレビを模したセットの中ではトンデモバレエが繰り広げられ……。


出典: FANY マガジン

吉田のキレ味鋭いツッコミとの化学反応で笑わせる“バレエコント”の誕生です! さまざまな人との「バレエ大好き!」シーンをまとめたVTRでは、新喜劇だけでなく、お笑い界や芸能界、宝塚歌劇団にバレエ界と、松浦の幅広い交流が紹介されました。