この画像に映っているのは、カッシーニ探査機がとらえた土星の衛星ミマスです。ミマスの直径は396kmほどで、土星の主要衛星の中では最も小さな衛星です。表面は全体がクレーターに覆われています。

画像に映るミマスの右側に巨大なクレーターが見えています。これは直径139kmの「ハーシェル・クレーター」です。その大きさはミマスの直径の3分の1ほどに及びます。なおクレーター名は、1789年にミマスを発見した天文学者ウィリアム・ハーシェルにちなんだものです。

クレーター内には中央丘も見られます。ハーシェル・クレーターが昼夜境界に近いところにあることから、太陽光が低い角度で当たっており、クレーターの壁や中央丘の影がやや長く落ちているのがわかります。

画像は2016年10月22日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機はミマスから約18万5000kmの距離に位置していました。

(参考記事)まるでデス・スター!? カッシーニがとらえた土星の衛星ミマス

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal