人はいくつになっても「青春」を感じさせる光景に感動してしまうもの。

以前X上では、とあるハードオフで発見された「青春の塊」に、感動の声が寄せられていたのをご存知だろうか。

■アンプに書かれていた「4文字」は…

注目を集めていたのは、Xユーザー・石田さんが9月25日に投稿した1件のポスト。

「ハードオフに最高のアンプあって買っちゃった」と意味深な1文の綴られた投稿には、ギターアンプの写った写真が添えられている。そして、アンプのボディを見ると…。

そこには、鮮やかな色のマジックペンで、大きく「軽音楽部」と記されていたのだった。

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■「青春の音を鳴らしそう」

どこかの高校・大学の部活動、もしくはサークルで使用されていた機器であろうことが一目で分かる光景は、多くのネットユーザーに「青春」の2文字を連想させた。

件のポストは投稿からわずか数日で3,000件以上ものリポストを叩き出し、Xユーザーからは「青春の音を鳴らしそう」「直に手書きなのが、また良い」「うちの部活でも同じの使ってたな。懐かしい」など、これまたエモいリプライが多数寄せられている。

一方で、「部員がパクって売り飛ばしたのでは?」「どういう経緯で買い取られたんだ…?」といった疑問を感じたユーザーも少なくないようだ。

しかしこの後、我々は同アンプをめぐる「驚きの展開」を目の当たりにすることとなる…。

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■ポストの10時間後、怒涛の展開が

ポスト投稿主・石田さんは、こちらのアンプを都内某所にあるハードオフ店舗の、ジャンクコーナーにて発見・購入したと判明。

当時の心境について、石田さんは「絶対無茶な使い方されてるけど、安いから良いかと思って買いました。『軽音楽部』と書いてあるのも、ちょっとかわいかったので」と、笑顔で振り返っている。

そして石田さんのポストから約10時間後、事態は思わぬ展開を見せることに…。

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■そんな経緯があったのか…

駒沢女子大学軽音楽部「駒音」(こまおん)のアカウントが、「こ、これは…!」という一言を添え、件の投稿をリポスト。

投稿に添えられた写真を見ると、そこには「軽音楽部」と書かれた、例のアンプの写っているではないか。撮影日時は「8月8日」となっているため、こちらの部活がもともと所有していたものと見て、間違いないだろう。

こちらのアンプの詳細について、駒音に取材を打診したが、残念ながら回答は得られなかった。

しかし、ツリー投稿の内容を見ると、機材の入れ替えに伴って手放していたことが判明。「決して横領ではありませんのでご安心を!」とも、補足していた。

同アカウントの担当者は「うちの部活では修理や調整も含めて扱いきれなかったので、素敵な方に使っていただけて本当に良かったです!!」と、心境を語っている。

「何でも売ってる」でお馴染みのハードオフでは、なんと「青春」までも買い取り、販売していることが判明した今回のケース。ハードオフ店舗にはまだ、新たな持ち主を待つ数多くの「青春」たちが眠っているかもしれない。

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ