元グラビアアイドルの森下千里氏が、10月27日に投開票が行われる衆院選で自民党比例代表東北ブロックの名簿順位で単独2位に記載され、いわゆる裏金事件で逆風が吹く自民候補者の中にあって当選が確実視されている。

 森下氏といえば、2021年の衆院選で旧宮城5区から出馬したが、立憲民主党の安住淳氏に敗れ、重複立候補した比例でも復活当選できなかった。落選後も選挙区の石巻市を離れず辻立ちを重ねてきており、その努力が実を結ぼうとしている。ところが現在、過去の発言がイジりまくられているという。

 原因は前回落選後の21年12月に配信されたYouTubeの番組だ。動画では、ひろゆきこと実業家の西村博之氏から“具体的に日本を変えたいこと”を聞かれた森下氏は「食料自給率を上げたい」と発言。ところが、ひろゆき氏から食料自給率の説明を求められると「国内のものをどれだけ食べてもらうか……」などと的外れな発言をした挙げ句、「頭が真っ白になってしまいました」などとシドロモドロになってしまった。そのシーンの動画がSNS上に拡散され、《聞いているほうが恥ずかしい》《やっぱり有名人枠いらないよね》《選挙はタレントの人気投票ではない》といった声が上がっているのだ。

「3年前の話であり、今では食料自給率が『食料の国内消費に対する国内生産の割合を示した数字』ということは理解しているでしょう。比例の東北ブロック2位になったことで、反自民から反感を買ったのが動画拡散の一因だと思われます。ところで、食料自給率といえば、ファッションモデルの冨永愛が22年5月のXで『日本が自給できているのは唯一お米のみ。それも完全に、ではない』『(農業や畜産に)携わる人たちの高齢化や減少は問題ですよね。自然災害や戦争、人口爆発などで輸入出来なくなる想定に備えなければ、これからさらに問題になるよね』と真っ当な持論を展開しています。冨永だったら、ひろゆき氏ともまともに食料自給率について論戦できるのではないでしょうか」(週刊誌記者)

 自民党は森下氏ではなく、冨永を担いだほうがよかった?

石田英明

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