27台参加のマカオGP、日本勢の参加は計5名に。トムスはトヨタ育成の小林利徠斗と中村仁を起用

 2024年11月14〜17日に行なわれる第71回マカオGPのFIA FRワールドカップ。その暫定エントリーリストが公開された。

 これまで伝統的にF3車両でレースが行なわれてきたマカオGPは、今年からフォーミュラ・リージョナル車両による戦いに。F3とF4の中間とも言われるフォーミュラ・リージョナルは欧州や日本など様々な地域で選手権が開催されており、世界各国の有力チームから27名のドライバーがエントリーした(内2名が未発表)。

 日本勢からは、TOM'SとTGM Grand Prixが参戦。どちらもフォーミュラ・リージョナルの日本選手権(FRJ)を戦っており、国内トップカテゴリーでも活躍するチームだ。TGM Grand Prixは既に昨年のFRJ王者である小川颯太と、佐藤琢磨の息子である佐藤凛太郎の起用を発表していたが、今回のエントリーリスト発表でトムスが小林利徠斗と中村仁を起用することも明らかになった。

 小林と中村は共に、トヨタの育成ドライバー。昨年はFIA F4で激しいチャンピオン争いを演じ、小林がチャンピオン、中村がランキング2位となった。そして今季はスーパーフォーミュラ・ライツへとステップアップし、残り2大会という中で中村がランキング3番手、小林が4番手につけている。

 名門ARTグランプリからはもうひとり日本人のドライバー、リー海夏澄がエントリー。17歳の彼は今年F4からステップアップを果たし、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパなどに参戦中だ。

 その他海外勢を見ると、これまでのようなF2での経験豊富なドライバーは規定によってエントリーしていないが、今季のF3ウイナーの名前は複数見られる。プレマのディノ・ベガノビッチはフェラーリ育成のドライバーで、昨年はF3で2勝を挙げてランキング6位。同じく7位でレッドブル育成のオリバー・ゲーテはMPモータースポーツからの参戦となる。

2024年マカオGP FIA FRワールドカップ:エントリーリスト

MP Motorsport

1 Oliver GOETHE

2 Valerio RINICELLA

3 TBC

R-ace GP

4 Ugo UGOCHUKWU

5 Enzo DELIGNY

6 Tuukka TAPPONEN

KCMG IXO by Pinnacle Motorsport

7 Noel LEON

8 Mari BOYA

Saintéloc Racing

14 Théophile NAEL

15 Alexander ABKHAZA V A

ART Grand Prix

16 James WHARTON

17 Evan GILTAIRE

18 リー海夏澄

TOM'S Formula

19 小林利徠斗

20 中村仁

Kiwi Motorsport

21 Jett BOWLING

PHM Racing

25 Rashid AL DHAHERI

26 Matteo De PALO

27 TBC

SJM Theodore PREMA Racing

30 Dino BEGANOVIC

31 Freddie SLATER

32 Alexander DUNNE

Evans GP

33 Tiago RODRIGUES

37 Cooper WEBSTER

88 Kai DARYANANI

TGM Grand Prix

53 小川颯太

55 佐藤凛太郎