マレリがTEAM IMPULへのスポンサーシップを2025年2月で終了へ。カルソニック時代からの長年の蜜月にピリオド

 10月23日、マレリとホシノレーシング(TEAM IMPUL)が共同声明を発表。マレリによるスポンサー契約が、2025年2月の契約満了をもって終了することが明らかとなった。

 両社のスポンサーシップの歴史は、1980年代にまで遡る。当時の社名は日本ラヂヱーターだったが、やがてカルソニック株式会社に。TEAM IMPULのマシンと言えば“カルソニックブルー”。そう言われるほどに象徴的なスポンサーであった。

 カルソニックはその後合併によりカルソニックカンセイに。そして2019年にはマニエッティ・マレリと経営統合したことで、ブランドが『マレリ(MARELLI)』へと統一された。しばらくはカルソニックブランドでスーパーGTに参戦していたTEAM IMPULだったが、2022年のチャンピオン獲得を節目に、翌年からは『MARELLI IMPUL Z』として参戦を続けていた。

 マレリによると、彼らは今後自社の技術を使用するチームや運営団体にスポンサー活動を集中していくとのこと。そしてそれは、「純正部品市場においてより強靭で競争力のある企業となるために、成長と革新に向けて資源を配分するための幅広い取り組みの一環」だとしており、TEAM IMPULとの契約終了も、慎重に検討を重ねた結果の決断だったという。

 マレリ株式会社の代表取締役、藤井司は次のようにコメントした。

「ホシノレーシング(TEAM IMPUL)様との深く影響力のある関係を考えると、パートナーシップを終了するという決断は軽いものではありませんでした。というのも、ホシノレーシング(TEAM IMPUL)様と我々との長年に亘る関係は、単純なビジネスの関係を超えた、非常に深いものだったからです」

「それは、マレリと私たちの従業員にとって、インスピレーションと誇りの源でした。マレリはこれまでも幾度となく、ホシノレーシング(TEAM IMPUL)様の熱い決意と、最後まで諦めない忍耐力に感動を頂きました。公式のパートナーシップは終了しますが、私たちは、今後もホシノレーシング(TEAM IMPUL)様に寄り添い、引き続きその戦いを応援し、刺激を受け続けると確信しております」

 そして株式会社ホシノインパルの代表取締役社長、そしてTEAM IMPULの監督でもある星野一樹も次のようにコメントを寄せた。

「マレリ様とのパートナーシップは1982年から始まり、日本ラヂヱーター様、カルソニック様、カルソニックカンセイ様、(現)マレリ様と、今年で43年目という長きに渡り継続いただき、人心両面で多大なるご支援を賜りました。心より御礼申し上げます」

「マレリ様とホシノレーシング(TEAM IMPUL)は、単にビジネスのパートナーシップという言葉で言い表すことのできない深い信頼と尊敬による絆で結ばれており、その気持ちは契約満了後も永遠に失うことはありません。共に歩んできた道をチームの誇りとして心に刻み、更に精進して参りたいと思います。素晴らしきパートナーシップに心から感謝いたしますと共に、益々のご発展をお祈りいたします」