24日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、首都圏で相次いでいる強盗事件と「闇バイト」について報道しました。

実際に犯行に及んだ容疑者の供述も紹介され、社会学者の古市憲寿さんは「闇バイトのループにはまらない方法」について考察していました。

■ 強盗事件と「闇バイト」の関係

首都圏で相次ぐ強盗事件と「闇バイト」について話題となっている昨今。23日には、千葉県鎌ケ谷市の住居侵入事件に関与したとみられる会社員と保育士の男性が逮捕されました。

31歳の会社員と25歳の保育士が逮捕され、保育士は事件当日に自首。彼は「闇バイトに応募し、秘匿性が高い通信アプリ『シグナル』を使うよう指示された」「電話などで指示を受けながら犯行に及んだ」と供述しているとのことです。

関連記事:水卜麻美アナ、中村倫也と結婚から1年の変化 「家庭を持って性格が…」関係者が告白

■ 闇バイトの募集方法と危険性

番組では「闇バイト求人」の実態も紹介。特殊詐欺対策の会社による調査によれば、募集広告には「闇バイトに加担してはダメ」という警告が添えられつつも、「#高額バイト 高収入」という誘い文句が並び、怪しい雰囲気が漂います。

SNSで相手に連絡すると、秘匿性の高い通信アプリでのやり取りを指示され、さらに高額な報酬をちらつかせて身分証明書の提示を求められます。その結果、個人情報を握られた応募者が、家族に危害が及ぶ恐れから抜け出せなくなるケースもあるようです。

関連記事:女子の約6割、新幹線で“アレ”やる人は嫌… マツコも「お前の家じゃねんだよ」

■ 求人広告規制の難しさに言及

古市さんは「(募集ページでは)『闇バイトは危ないですよ、みたいなことを言いながら、結果的に誘導しているケースだと、危険を告知しているのか、本当に闇バイト誘導なのかっていうのが曖昧なケースが多いと思うんで」と予想。

さらに「あきらかに誰が見ても犯罪ですよ、っていうやり方はしないと思うんですよ。だからそこは規制は厳しいと思うんですけど」と、求人広告自体を規制する難しさにも言及しています。

関連記事:マツコ、病院の受付で「あること」をやる人にイライラ じつは約3割が困った経験

■犯罪に加担する前に「警察に相談」

闇バイトをしてしまった人の将来についても、「こういう風に結果的に犯罪に加担して捕まっちゃう若い人が多いじゃないですか? 刑務所に入って、出てくると社会の目って厳しいわけですよね」と、銀行口座が作れないことや家が借りられないなどの事象に言及。

その結果「結局仕事ができなくて、こういう犯罪に加担しちゃうことが多いわけですけれども。再犯率も高いですけど。ループに巻き込まれてしまう。指示役だけがいい思いをして実行犯は使い捨てというループは止めたほうがいいと」と述べました。

対策としては「そのためには指示役を潰すということと、犯罪に加担する一歩手前、免許書を出す前とか、出した後でも免許書を出しただけなら犯罪ではないですから警察に相談するとか」と、ループに入る前に警察に相談することを推奨しています。

(文/Sirabee 編集部・星子