10月24日、ローラ・ヤマハABTがフォーミュラEの女性限定テストセッションに小山美姫を起用することを発表した。
フォーミュラEは11月4日〜7日にかけてスペイン・バレンシアのリカルド・トルモサーキットで2024-2025シーズンのプレシーズンテストを実施するが、その最終日午後のセッションが女性限定枠として設定されている。そのセッションに参加する女性ドライバーが続々と発表されていた中、同シーズンからABTと組んで参戦するローラ・ヤマハからは、日本人ドライバーの小山が出走することになった。
小山は女性ドライバーによって争われるフォーミュラカーカテゴリーのWシリーズに2季参戦。2019年にはシリーズ7位となった。また2022年にはフォーミュラ・リージョナルの日本選手権でチャンピオンを獲得するなど、国内外のシングルシーターで活躍した。
現在はトヨタの育成ドライバーの一員となった小山。今季はスーパーGTのGT300クラスに参戦している他、スーパー耐久では総合優勝も記録。さらにはランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアでも好走を見せてタイトル争いに絡むなど、幅広いステージで躍動している。
ローラ・カーズのティル・ベクトルシャイマー会長は、この発表に際して次のようにコメントを寄せた。
「ミキをチームに迎えることができて感激している。フォーミュラEのルーキーであるゼイン・マロニーと最近契約を交わしたことが示すように、次世代のモータースポーツを加速させるという我々の取り組みは、テクノロジーにとどまらずドライバーの分野にも及んでいる。パドック全体で女性に多くの機会を提供することは、そのビジョンの重要な部分だ」
「どのようなシーズンであっても、特に新チームとしては、プレシーズンテストの1分1秒がかけがえのないものとなる。我々はミキがこの機会を最大限に活用しつつ、さらにはチームにとって重要な開発目標にも貢献してくれると確信している」
さらに小山も、今回の発表にコメントを寄せた。
「バレンシアでのテストは、フォーミュラEの次世代マシンを体験する素晴らしいチャンスであり、車に乗る時間を最大限に活かし、チームに建設的なフィードバックを提供することを楽しみにしています」
「この女性限定テストのような革新的な取り組みに参加できることは非常にエキサイティングで、自分たちの能力を発揮し、チームの開発をサポートする素晴らしいプラットフォームだと思います」
