NBA最年少チームにして優勝候補!サンダーが一昨季王者のナゲッツを圧倒して開幕戦勝利<DUNKSHOOT>

 現地10月22日に新シーズンが開幕したNBA。3日目の24日には4試合が行なわれ、これで全30チームが今季のスタートを切った。

 リーグで最後の登場となったのが、昨季ウエスタン・カンファレンスで1位タイの成績を収めたオクラホマシティ・サンダーとデンバー・ナゲッツだ。昨季はともに57勝25敗で並んだ両チームが、デンバーのボール・アリーナで激突。好勝負が期待されたが、サンダーが102-87と一昨季の王者を一蹴した。

 オフにニューヨーク・ニックスから獲得したアイザイア・ハーテンスタインを負傷で欠くサンダーは、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)、アイザイア・ジョー、ルージェンツ・ドート、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンという昨季から馴染みの5人が先発。立ち上がりこそ10-18と劣勢だったが、すぐにSGAとホルムグレンを中心にリズムを掴み、第1クォーターに逆転して以降は一度もリードを渡さなかった。

 ナゲッツの反撃を受けた後半もSGAやウィリアムズらが個人技でつなぎ、第3クォーター残り3分にはホルムグレンが昨季MVPのニコラ・ヨキッチをブロックし、豪快ダンクで締めくくるビッグプレーも炸裂。勢いに乗った終盤は最大20点差をつけて元王者を圧倒した。
  SGAがゲームハイの28得点に7リバウンド、8アシスト、2スティール、3ブロック、ホルムグレンが25得点、14リバウンド、5アシスト、2スティール、4ブロックと両輪が攻守でチームを牽引。

 ベンチからもアーロン・ウィギンズが15得点、新加入のアレックス・カルーソは無得点に終わるも、6リバウンドと4アシスト、さらに持ち前の守備で流れを引き寄せる期待通りの貢献を果たした。

 昨季、リーグ史上最も若い布陣でトップシードを獲得したサンダーは、今季も若さと勢いが売りのチームだ。開幕ロスターの平均年齢(24歳148日)はリーグ最年少で、先発5人の平均も24.2歳と大学のチームとほとんど変わらない。

 それゆえ伸びしろも十分で、開幕前に『ESPN』が発表したランキングでは王者ボストン・セルティックスに次ぐ2位にランクされている。チームを引っ張る26歳のSGAは今季のMVP候補に挙げられており、ここに11月下旬以降の復帰が期待される213cmのハーテンスタインが加われば、さらに強力なチームになるだろう。

 サンダーの次戦は26日(日本時間27日)、オフにジョシュ・ギディーとカルーソのトレードを行なったシカゴ・ブルズと敵地で対戦する。

構成●ダンクシュート編集部

昨季の実績+補強で優勝候補に挙がるサンダー。2人の新戦力を加え、先発ラインナップはどうなる?<DUNKSHOOT>