2024年のMotoGPチャンピオンを巡る争いはいよいよ佳境に入っているが、ランキング2番手のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)のほうがナーバスになっていることは、普通のことだとアレックス・マルケス(グレシーニ)は語った。
今シーズンのチャンピオン争いはホルヘ・マルティン(プラマック)とバニャイヤによる戦いとなっており、残り3戦となっても僅差が続いている。
第17戦オーストラリアGP終了時点では、マルティンが20ポイントをリード。バニャイヤは3連覇を目指し追いかける立場となっている。
バニャイヤは最近、タイトル争いにおける重要ポイントとして、マルケスと絡んでクラッシュしノーポイントに終わったアラゴンGPを挙げていたが、焦りの見える様子でもあった。マルケスはそうしたコメントについて、2番手でポイントリーダーを追いかけている以上、ナーバスになるのは普通のことだと話した。
「普通のことだよ。タイトルを目指して戦っているときに、最も腹立たしいミスというのは、自分で100%コントロールできないミスや、レース中のクラッシュなどだからね」
Moto2王者でもあるマルケスはそう語る。
「そういったミスは誰であっても記憶に残るものだ。僕がMoto2でチャンピオンになったときも同じだった。ヘレスでの1周目のインシデントや、アッセンでの(ロレンソ)バルダッサーリとのインシデントは、記憶に残っている。でも、それは普通のことだ」
「残り3戦で20ポイント差となり、3連覇を逃してしまうかもしれないとなれば、ナーバスにもなるし、そういったことも思い出してしまう。それは避けられないことだし、理解できるよ」
そしてマルティンよりもバニャイヤが神経質になっているともマルケスは語った。
「今は(バニャイヤがより神経質に)そうなってる。でも20ポイント差を追いかけているんだから、当然だよ」
「ポイントリーダーはより落ち着けるし、そういったリードがあればなおさらだ。今のホルヘは、ミスをしてしまっても自分を許せるし、余裕があるから安心して走ることができる」
「ペッコ(バニャイヤ)は日曜日に転倒でもすれば、タイトルにさようならの状況なんだ。だから当然マルティンのほうが落ち着いている。彼は20ポイント分が寝る時の枕になってくれるけど、ペッコにはそのクッションが無いんだからね。それがふたりの違いさ」