兵庫・明石のタコしゃぶに見た、プロのひと工夫

 兵庫・明石といえば、タコが有名だ。早い明石海峡の潮流に負けない明石タコは、「立って歩く」といわれるほど筋肉が発達しているのが特徴である。
以前、明石の漁港を見学したことがあるが、ケースから力強く“脱走”を試みているタコがいて驚いた。そんなタコだからこそ、小気味よい歯応えがあり、噛む度に旨みが溢れてくるのだ。

 タコの料理はいろいろあるけれど、冬ならタコしゃぶという選択肢もあり。ここでご紹介したいのが、明石の食材の良さを知り、加工販売している『明石蛸仙人』のタコしゃぶだ。

 一般的には、タコを斜めにスライスしたものをしゃぶしゃぶするものが多いが、ここのは厚めに切った足に細かな切れ込みが入っていて、湯にくぐらせると花が咲いたような形に。口に含めば歯触りがよく、食感の良さが一層感じられる。

細かいことだが、このひと工夫、気配りが、素材の良さを引き上げているのだ。

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