アマプラで始まった実写版『龍が如く』を原作ファンが観た結果 → これって “『龍が如く』の如く” だよね? あるいは怒りで手が震える……

・配信開始したが……

その龍が如くがドラマになる。発表から後、徐々に情報が明かされるにつれて、ファンの間ではざわつきが起こっていた。とくに、予告編公開後にはその声がますますデカくなっていた。

「俺は龍になりたかった」

ドラマ版の主人公の桐生一馬を演じる竹内涼真さんの台詞だ。

は? あの~、あんまり言いたくないんですけど、ゲームの桐生さんはそんなこと言いませんから。

これはかなり設定がいじられている気がする。まあ、実写化する上で必要なら仕方がないだろうけど、はたして物語はどうなっているのか。一抹の不安がよぎる……。

そして今日(25日)未明、待ちに待ったドラマの配信スタート! 私はすぐにアマプラを開いて、動画の再生ボタンをクリックした。

始まって間もない2分30秒で、一旦ストップ。

ちょっと待って! コレなんだっけ? マジでコレ! タイガーマスクか? いや、龍が如くだよな。なんか胸がドキドキする、続けてみるか。再生クリック。

その先もチョイチョイ止めたい気持ちになったが、なんとかガマンして10分まで耐えた。だが、17分21秒で再び止めざるを得なかった。

ちょっ待てよ!

悪いけど、コレは何なんだ! 俺の知ってる桐生さんじゃない。配役がってことではなくて、桐生さんはこんなことしないんだよ。ネタバレになるから言わないけど、最初から絶対桐生さんのやらないことやるじゃん!

言わせてもらうけど、これ「龍が如く」の名を借りなくても十分成立する内容なのに、なんでわざわざ龍が如くの冠が乗っかってんだよ。

舞台もキャラの名前も全部違ってもやってられるというのに。易々しく「桐生一馬」って言うなよ!

……と苛立ってしまい、昨晩はそれ以上観られなくなってしまった。

~~ 一夜明け ~~

一晩眠って、私の考えは変わった。そうだ、これは「「龍が如く」の如く」だと思えばいいんだ。違うものだと思えば、全然問題ない。しかし登場人物にはみんな作品のキャラの名前がついている。そこだけちょっとツラいけど、まあそこは飲もう。私も大人だから。

ってことで観始めたら、ちょっとムチャクチャではあるけど、面白い作品だ。つまり、ゲームを知らない人なら手放しで楽しめるに違いない。ゲームをよく知っている人は、別モノだと思ってくれていい。何なら、あんまり関係なくて、たまたま同じ名前の登場人物がいるだけのドラマだと思ってほしい。

そうじゃないと、俺は…………

俺はパソコンを窓から放り投げそうだったから……

みんなガマンしてくれ……

参考リンク:Amazon

執筆:佐藤英典