【MotoGP】リンス、苦戦続く要因はマッチング? 「まだヤマハのマシンとライディングスタイルが合っていない」

 2024年シーズンからヤマハへ移籍したアレックス・リンス。彼はまだYZR-M1と自らのライディングスタイルが合っていないと感じているようだ。

 リンスはスズキのMotoGP撤退後、LCRホンダへ移籍。ホンダ陣営でも勝利を収めたが、その翌年にはヤマハへ移ることを決めた。

 しかしこれまでのところ、リンスはヤマハで苦戦。チームメイトのファビオ・クアルタラロに対して、パフォーマンスやリザルトで一貫して匹敵することができていない状況にある。

 10月25日から始まったタイGPでもその傾向は続き、プラクティスでは12番手タイムだったクアルタラロから、リンスは約0.5秒差の18番手タイムだった。

 リンスは今の状況について、まだ自分のライディングスタイルに合致するバイクが手に入れられていないのだと語った。

「コースから戻って来るたびに、僕はしっかりしたフィードバックを戻すようにしているんだ。でもまだ自分のライディングスタイルに合ったバイクが、手に入れられているとは感じていない」

 タイGP初日を終えたリンスはそう語っている。

 またリンスはチームメイトのライディングスタイルを真似ることはまず不可能だと感じているという。ただクアルタラロもトップ争いをできていない今、ライディングスタイルのコピーはいずれにしろ結果の出るモノではないとも考えている。

「ファビオのバイクを真似たりはできないんだ。僕は彼のライディングスタイルではないからね」

「コースから戻ってきた後のフィードバックについてはベストを尽くしている。結局のところ、MotoGPではダメな人材なんて存在しないし、ヤマハのファクトリーチームもベストな人達を揃えている」

「言うまでもなく、彼(クアルタラロ)も厳しい時期を過ごしてきている。ファビオもチャンピオンシップを制して多くのレースに勝って来たけど、今はそうしたことができていない。それには理由があるんだ」

「僕たちはかなりストレスのかかる、そして進化のための時期を過ごしている。それが今、経験しなくちゃならないことなんだろう」