日本人NBA選手の歴史に、また新たな1ページが書き加えられた。
メンフィス・グリズリーズと2WAY契約を結んでいる河村勇輝が、現地時間10月25日(日本時間26日、日付は以下同)のヒューストン・ロケッツ戦で待望のNBAデビュー。田臥勇太(元フェニックス・サンズ)、渡邊雄太(元ブルックリン・ネッツほか)、八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)に続き、日本人史上4人目の快挙を達成した。
プレシーズンゲームでは5試合に出場していた河村だが、ユタ・ジャズとのレギュラーシーズン開幕戦ではベンチ入りメンバーの中で唯一の出番なし。公式戦デビューがお預けとなったまま、この日行なわれた敵地トヨタ・センターでの開幕2戦目を迎えた。
歴史的瞬間が訪れたのは第4クォーター残り3分34秒、スコア104-123の場面。試合の大勢が決した状況ではあったが、コートに足を踏み入れNBAプレーヤーとしての第一歩を踏み出した。
限られたプレータイムの中で、河村は残り1分14秒、ジェイレン・ウェルズの得点をお膳立てしキャリア初アシストをマーク。最終的なスタッツは3分34秒の出場でシュートは放たず無得点、1アシストという成績だった。
河村は今年7月にグリズリーズとエグジビット10契約に合意し、9月に正式にサイン。NBA入りを目指して同月末に渡米後、トレーニングキャンプを経てプレシーズンゲームで見事な活躍を披露したこともあり、10月19日に2WAY契約へ昇格。周囲の予想を大きく上回るスピードで結果を残しNBAデビューを飾ったわけだが、5フィート8インチ(173cm)という河村の身長は、NBAのコートに立った歴代すべての選手の中で11番目に低い数値だった。
グリズリーズの次戦は10月26日、ホームのフェデックス・フォーラムでオーランド・マジックとの連戦が組まれている。はたして河村はNBAデビューに続き、本拠地デビューを飾ることができるのか。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】グリズリーズと2WAY契約を締結!日本人4人目のNBAデビューを果たした河村勇輝!