大谷翔平が同点呼び込む爆速二塁打!WS初安打はフェンス直撃する打球速度183.3キロに古田敦也、元MLB戦士も脱帽「流れを変えれる選手」

 チームを鼓舞する熱い初ヒットが飛び出した。

 現地10月25日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が本拠地で行なわれているニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第1戦に1番・指名打者でスタメン出場。3打席凡退で迎えた第4打席、待望の初安打となる右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、ベンチに向かって雄叫びを上げた。

 まるで昨春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準決勝のメキシコ戦を彷彿とさせる激熱シーンだ。ドジャースが1点ビハインドで迎えた8回1死走者なしでの第4打席、大谷はヤンキースの3番手右腕トミー・ケンリーのチェンジアップを捉えると、打球速度113.9マイル(約183.3キロ)の痛烈な打球が右翼フェンスを直撃。あと数センチでホームランという打球だった。

 このあと二塁への返球がそれる間に三塁へ進塁した大谷は鬼神のような表情でチームメイトたちを鼓舞。勝利へ飽くなき執念を見せると、この闘志に次打者ムーキー・ベッツが中堅へ犠飛を打ち上げて大谷を生還させ、ドジャースが8回に追いつく粘りを見せた。
  大谷の姿に元MLB戦士も感服だ。2012年にミルウォーキー・ブルワーズに移籍し、メジャー7球団を渡り歩き、今シーズン限りで現役引退を発表した青木宣親(ヤクルト)は試合を生中継しているフジテレビにゲスト解説として出演。大谷の二塁打について、「(ボールが)あっという間にフェンスまでいきましたね。速いですね」と、あまりの打球速度に脱帽。ベッツの打席中には「大谷選手は流れを変えられる選手ですよね。仕草や勝ちたい気持ちも全面に表れています」と、出塁直後のリアクションを称えた。

 同じくプロ野球解説者の古田敦也氏も大谷の初ヒットに興奮を隠せず、「すごい試合ですね。見てて面白いです」と名門球団同士の白熱した一戦に夢中だった。
 
 試合は延長戦に突入し、10回表にヤンキースが1点を勝ち越し3対2でリード。敗北寸前のドジャースだったが、その裏に2死満塁の絶好機を作るとフレディ・フリーマンが劇的な満塁ホームランを放ち、ドジャースが6対3で大事な初戦をサヨナラ勝利で飾った。
 
構成●THE DIGEST編集部

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