2024年10月26日、なでしこジャパンが韓国女子代表に4-0と勝利した。得点に絡んだ藤野あおば、北川ひかるらのプレーは評価に値したが、何より気になったのは2CBの不安定なプレーである。
この日、スタメン出場した熊谷紗希も南萌華も致命的なミスをしている。いずれも失点に繋がらなかったのが不思議なくらいのミスで、よく無失点で終えられたというのが正直な感想だ。
南については「何回同じ失敗をするのか」と思ってしまうほど、最終ラインからの縦パスが雑だった。ビルドアップの軸となるCBふたりが攻撃の起点になれないようでは先が思いやられる。
強豪国が相手だったら、果たして4バックは通用するのか。この2CBで守り切るのは厳しいのではないか。そう感じたなでしこジャパンのファン・サポーターは少なくないだろう。
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またCFも相変わらず迫力不足(この日は2トップに近い形だったが、あえてCFと表現)。前半に1点を決めた田中美南も怖さが足りなかったし、後半の頭から起用された植木理子はノーゴールに終わった。
CFとCBの不甲斐なさは、パリ五輪当時から変わっていない。なでしこジャパンが世界の頂点を狙ううえで、センターラインの強化は急務だろう。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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