2024年10月26日、なでしこジャパンが国立競技場で韓国女子代表と対戦(結果は4-0)。個人的な注目は、佐々木則夫監督代行の下、今回の代表活動で意識した“前からの守備”が機能するか、だった。
正直、30分までは前からの守備がハマっている印象は弱かった。清家貴子、藤野あおばあたりは強度の高いプレーで敵にプレッシャーをかけていたが、チームとして連動した守備ができていたかと言えば疑問。実際、韓国に攻め込まれるシーンは複数あり、失点につながりそうなピンチもあった。
しかし、嫌な雰囲気になりかけたタイミングでチームに活気をもたらしたのが、左サイドバックの北川ひかるだった。
32分に長谷川唯のCKに上手くヘッドで合わせて先制ゴールを奪うと、続く34分には絶妙な追い込み、ボール奪取からチームの2点目のきっかけを作ったのだ。この2つのプレーは目を見張ったし、韓国戦で流れを決定づけたのはこの左サイドバックのプレーだったと、そう強調しておく。
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セットプレーで重要な役割を果たした点でも、北川の存在は見逃せない。8分にはおそらく内田篤人コーチが仕込んだセットプレーで、北川は長谷川とのコンビネーションからクロスでチャンスを作っている。
昨年の女子ワールドカップ後、遠藤純が負傷離脱してからなでしこジャパンで存在感を示してきた北川が、今後もキーマンになりそうな期待もある。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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