今季、15勝をマークしセ・リーグ最多勝に輝いた巨人の菅野智之。チームはクライマックスシリーズで敗退しており、ここからはその去就が注目を集めることになる。
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すでに海外FA権を行使してのメジャー挑戦の意向を表明しており、ポストシーズンの最中より海の向こうでもその名前が大きく取り上げられてきた。そして、オフに入った現在、米国内ではさらに具体的な内容で日本人右腕のMLB移籍が論じられている。
サンディエゴ・パドレスの地元メディア『East Village Times』が現地時間10月24日、菅野のキャリアや投手としての特徴を紹介するトピックを配信。またその中ではパドレスの獲得候補のひとりであるとした上で、さまざまな見解を綴っている。
同メディアは、菅野をNPBにおいて「世代を代表する日本のトップ投手の一人」と位置付けており、「通算の奪三振率（K％）は21.4%と、MLB基準では控えめかもしれないが、通算与四球率が4.68%と安定している点は大きな魅力だ」などと評価する。
だが、その一方では「フリーエージェントとしていくつかの懸念材料もある」として、シーズン毎での防御率のバラつきを指摘するとともに、「また2023年にはキャリア最少の77.2イニングしか投げていない。今年の投球回数は2023年の倍以上だが、2025年シーズンでは年齢も35歳に達するため、慎重な視点が求められるだろう」と主張している。
また、スキルについて同メディアは、「彼は技巧派の右腕で、フォーシーム、ツーシーム（シンカー）、スライダー、カッター、カーブ、スプリッターの６種類の球を操る」と記しており、「球速は90-92mphだが、スライダーとカッターは速度と変化が異なり、打者を翻弄するのに十分な威力がある。さらにスプリッターも優秀で、パドレスの投手育成チームには興味深い素材と言えるだろう」として、ベテランとしての投球術に関心を示した。
加えて、契約となった場合での見込みとして、「実績（MVP受賞や三冠、オールスター選出）は十分だが、2023年の怪我や年齢が交渉の課題となる可能性もある」と説いており、「パドレスは年俸を抑えるために、シーズン毎に選手または球団が契約延長を選べる複数年契約を提示する可能性が高い」と予想している。
記事では、菅野の評価として「FA市場で理想的な補強選手になる可能性がある」とも綴られている。今後、米球界関係者からの視線は、さらに熱を帯びていくことになるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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