早々クラッシュの初FP1から2ヵ月弱……アントネッリ、2度目のF1セッションは限界見極め「かなり落ち着いて走れた」

 来季メルセデスからのF1デビューが決まっているアンドレア・キミ・アントネッリ。彼はメキシコシティGPのFP1にメルセデスから出走したが、イタリアGPでの初走行よりも落ち着いた走りができたと振り返った。

 アントネッリにとって、モンツァでのF1公式セッションデビューはほろ苦いものとなった。彼はFP1の開始10分ほどのタイミングで最終コーナーを飛び出しクラッシュ。その速さがゆえに限界を超えてしまい、それがタイヤをオーバーヒートさせてクラッシュに繋がったとも言われた。

 ただ今回のメキシコでのFP1でアントネッリは、チームメイトのジョージ・ラッセルがトップタイムをマークした一方で、そこから1.2秒遅れの12番手でセッションを終えた。曰く、リスクを負わずにクリーンなセッションにすることを目指していたという。

 FP1はスムーズなものだったかと問われたアントネッリは次のように語った。

「ああ、間違いなくモンツァよりもずっと良かった」

「今日はかなり落ち着いて走れたし、リスクを冒したくなかった。とにかく、周回を重ねてマシンやタイヤを理解するために、クリーンなセッションにしたかった。全体的にはまずまずだったと思う」

「もちろん限界には達していない感覚だけど、それも自分がそうしたからだ。全体的にクリーンなセッションにしたかったからね」

 デブリを拾った影響でフロアにダメージを受け、ガレージで待機する時間もあったため、周回数はやや少なめだったアントネッリ。ハードタイヤを履いて、その後ソフトタイヤへと履き替える流れだったが、走行プランについてこう補足した。

「このコースで走るのは初めてだから、できる限り学習して、毎周自信を深められるようにした」

「ハードでは連続周回をしていて、プッシュしてクールダウンしてまたプッシュ……みたいなことをしていたわけではない。つまり1周のアタックはしていなかったから、それでソフトを履いたら、かなりのグリップを感じた。そのグリップの量は驚くほどで、あまりうまく使えなかった」

「かなり早くペースを上げることができたということだ。もちろん絶対的な限界には達しなかったけど、これで良かったんだ」