ある沖縄のそば屋店主によるちょっとした「勘違い」が、とんでもない騒動に発展してしまった。
10月20日、SNSにこんな文章がアップされ、瞬く間に拡散した。
「本日11:30ごろに家族5名で来店されたお客様~!お支払いを忘れております。心当たりがある方はご連絡お待ちしております」
このポストには食事8点、合計6130円の明細が添付されており、その後、店主は警察に被害届を出したことも報告。Xには店への同情とともに、家族への非難の声が殺到した。また「うちも無銭飲食されたことがある」などと、同業者からの類似報告も相次いだ。
ところが後日、店主がXを更新。「当該お客様からクレジットカードで支払いを済ませておりその履歴もある」旨の連絡が届いたと報告。セルフレジの通信不具合により、実際は支払いされていたのに「未払い」となっていたことを明かしたのだ。
店主は「通信機器のメンテナンス、セルフレジへのカメラ設置、スタッフとのミーティングを行い、再発防止に努めてまいります」と述べているが、確認不足による単なる勘違いに、SNS上では呆れる声が続出している。
もっとも、今回のような通信の不具合による支払いトラブルは決して珍しいことではないという。スマホを利用したバーコード決済では、支払い完了の音が出たにもかかわらず、通信の不具合で精算されていなかったケースもある。
セルフレジを導入する店は増えているが、食い逃げのリスクとともにこうしたトラブルを招く恐れもあるということか。
いずれにしても、むやみにSNSに投稿することは思わぬ炎上を招く可能性があることを、いま一度肝に銘じるべきだろう。
(ケン高田)