【WWE】モーターシティ・マシンガンズがWヘッダー制してWWEタッグ王座戴冠

 スマックダウンが現地時間25日、ニューヨーク州ブルックリンで行われ、“モーターシティ・マシンガンズ”アレックス・シェリー&クリス・セイビンがジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ、タマ・トンガ&トンガ・ロアとのダブルヘッダーに連勝し、WWEタッグ王座を戴冠した。

 これまで日米でタッグ王者となってきたシェリー&セイビンが先週、スマックダウンデビュー。グレイソン・ウォーラー&オースティン・セオリー、“レガード・デル・ファンタズマ”エンジェル&ベルトとのトリプルスレット戦によるWWEタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント1回戦に快勝し、この日、前王者の“#DIY”ガルガノ&チャンパとの挑戦者決定戦に臨んだ。

 序盤からマシンガンズはシェリーがマンハッタンドロップ、セイビンが低空ドロップキックを立て続けに決め、シェリーが鎌固めで捕らえたガルガノの顔面にセイビンが低空ドロップキックを叩き込む波状攻撃を見せた。チャンパが加勢に飛び込んでも場外に追いやり、エプロンからのサンドイッチサッカーボールキックをさく裂させた。

 セイビンがガルガノのスピアーを食らって劣勢となりかけたが、ダイビングボディアタックで二人まとめてなぎ倒し、ガルガノを踏み台にしてのスイングDDTでチャンパを突き刺す。シェリーとダブル串刺し攻撃、サンドイッチサッカーボールキックと連係を駆使し、シェリーがミサイルキックを放つと、セイビンがガルガノとチャンパをまとめてDDTで突き刺した。

 セイビンのクレイドルショックが不発に終わり、ガルガノのトラースキック、チャンパのダブルアーム式フェースバスターを立て続けに決められた。さらにランニングニーを食らったセイビンだったが、ガルガノのトラースキックをチャンパに誤爆させ、ガルガノにシェリーのジャンピングハイキックと、セイビンの串刺しフロントハイキックを同時にお見舞い。合体技スカル&ボーンズ(シェリーのダイビングボディプレス&セイビンのネックブリーカードロップ)をさく裂させて3カウントを奪った。

 マシンガンズがWWEタッグ王座挑戦権を獲得した。すると王者・タマ&ロアがソロ・シコア、ジェイコブ・ファトゥとともに現れた。シコアが「タッグ王座挑戦者にあいさつしておきたくてな。モーターシティ、スマックダウンへようこそ。ブラッドラインだ。そして俺が一族の長だ」と言い放つと、セイビンは「モーターシティ・マシンガンズはWWEタッグ王座の次期挑戦者になった。準備はできている。いつでもどこでもやってやるよ」と通告した。

 するとシコアは「いつでもどこでも? だったら今からタッグ王座戦っていうのはどうだ?」と提案した。すでに1試合を消化しているマシンガンズをタマ&ロアが料理するのはたやすいと判断したようだ。ニック・オールディスGMは「二人はこの業界で20年以上、すべてを犠牲にして戦ってきた。そんな彼らを試合直後にWWEタッグ王座に挑戦させるなんて許されない」と待ったをかけたが、シェリーが「ニック、あんたは俺たちのことをよく知っている。この業界にどれだけ貢献してきたかを。そのベルトは俺たちがノドから手が出るほど欲しかった。こいつらが今ここでやりたいなら、やってやるよ!」と宣言。オールディスGMもゴーサインを出し、ブラッドラインにマシンガンズが挑むWWEタッグ王座戦が急きょ、行われることになった。

 ダブルヘッダーとなったマシンガンズだが、タマとロアを二人同時に場外に落とすとダブルスライディングキックで先制。ブラッドラインもタマがシェリーにドロップキック、ロアがセイビンにフライングショルダーを同時に放って譲らない。すかさずタマとロアがダイビングボディプレスを同時に放ったが、シェリーが自爆させた。見かねたシコアが介入を狙ったものの、ジミー・ウーソが現れて阻止。鎮圧にかかるファトゥにトラースキックを打ち込んだ。

 シコアとファトゥが二人がかりでジミーを殴りつけると、ローマン・レインズが現れた。迎え撃ったファトゥをスーパーマンパンチで返り討ちにしたレインズはジミーとともにシコア&ファトゥを撃退した。

 2対2の状況となり、マシンガンズはセイビンがミサイルキックでタマを吹き飛ばしたが、タマがレフェリーへの誤爆を誘うと、ロアがスパインバスターでセイビンを鎮圧。無法地帯をいいことにイスで殴りかかろうとした。

 ここで黒ずくめの男が現れた。ロアにトラースキックを叩き込み、実況席に投げつけると、イス攻撃を狙うタマにもトラースキックをお見舞い。イスで背中を殴打し、スピアーでねじ伏せた。パーカーのフードを脱ぐと、その男はジェイ・ウーソだった。すかさずマシンガンズがタマにスカル&ボーンズを決めて3カウントを奪った。

 マシンガンズがダブルヘッダーを制し、WWEタッグ王座を戴冠。スマックダウンデビューからわずか1週間でタッグの頂点に立った。入場ゲート前で二人がベルトを掲げると、花火がド派手に何発も鳴らされた。

 ジェイがリングに残っていると、弟ジミーが戻ってきた。先週、レインズとジミーはブラッドラインによってKOされ、ジミーが兄・ジェイに共闘を呼びかけたものの拒まれた。そしてジェイは今週のロウでブラッドラインの介入もあってブロン・ブレイカーに敗れ、IC王座から陥落。その憂さを晴らした形となった。ジミーがリングに上がると、ジェイと抱擁。一度は袂を分かったウーソズがここに復活した。

 今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。