ペレス、F1母国GPでまさかの予選Q1敗退。その背景にはブレーキトラブル……セットアップ変更でピットスタートの可能性も?

 エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されているF1メキシコシティGP。今回が母国戦であるレッドブルのセルジオ・ペレスは予選Q1でまさかの敗退を喫したが、その背景にはブレーキに問題があったとして、ストレート終わりで「マシンを止めることができなかった」と語った。

 ペレスはQ1終盤まで通過圏内のトップ15に入ることができず、ラストアタックでもQ2に0.2秒届かなかった。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが2番手フロントロウを獲得した一方で、ペレスは18番手という結果に終わった。

 ペレスは予選でレッドブルRB20のブレーキに問題を抱えており、コーナーで攻めることもままならないという状態だったという。

「僕はブレーキングでかなり苦労している。ブレーキングで攻めようとするたびに、タイヤに負荷をかけすぎてしまう。それでマシンを止めるのがかなりトリッキーになってしまう」とペレスは言う。

「ここ3戦は、マシンを止めることができていない。ブレーキングでかなり調整しなければならないし、それはデータでも見られることだけど、現時点で僕らは修正できていない」

「主にストレートでマシンを止めることができていない。スライドし過ぎてしまうし、ここは路面に敏感だから、より状況は厳しくなる」

 ペレスは昨年のメキシコシティGPではターン1で接触リタイアに終わっており、今年は地元ファンの前で復調の兆しを見せたいところだ。

 しかし抱えるブレーキング問題はロングランでも発生するため、ペレスはレースで追い上げるという展開を悲観している。ハンドリングにおける問題の深刻さを考えると、チームがパルクフェルメ中にマシンセットアップを変更し、ピットレーンからスタートすることを選択する可能性もゼロではない。

「僕らはあらゆる選択肢について話し合うつもりだ」とペレスは言う。

「問題は、使えるパーツが限られていることだ。僕らが臨むようなスペックのフロアがない。分からないけど、チームと話し合うつもりだよ」

「ロングランでも(問題は)あるから厳しくなるだろうけど、全てをトライしてみるよ。チームと一緒に何ができるのか、どんな解決策を見いだせるのか試してみるつもりだ」

「とてもガッカリしているというのは明らかだ。本当に上手くやりたいグランプリがあるとすれば、それは今回だ。残念なことに、このイベントは本当に難しくてトリッキーになっている」