【MotoGP】バニャイヤ、タイGPスプリント敗北でタイトル争いさらに不利。しかし「ドゥカティに支援求めるつもりない」

 MotoGP第18戦タイGPのスプリントを3位で終えたフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、タイトル争いのライバルであるホルヘ・マルティン(プラマック)に敗北したことで、より厳しい状況となった。

 バニャイヤは今回ポールポジションを獲得したものの、1周目にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)に先頭を奪われると、その後マルティンにも追い抜かれてしまい、3位でフィニッシュ。スプリント前はマルティンと20ポイント差だったところを、22ポイント差まで拡大されてしまう結果となった。

 これはバニャイヤにとってかなり痛い状況だ。バニャイヤは残りのレース(スプリント含む)を全て勝ったとしても、マルティンが全て2位になれば、マルティンにタイトルを奪われてしまう状況に追い込まれている。

 バニャイヤは今回のスプリントレースには不満があると認め、残りのレースでは完璧であらねばならないと語った。

「今朝のように、フィーリングが理想的なものではなかった」とバニャイヤは言う。

「ブレーキングで競争力を発揮するのに苦戦していたんだ。この週末の間、僕はセクター1と3で最速だったけど、今日はそれを失っていた」

「幸運なことに2ポイントを失うだけで済んだけど、明日はこのギャップを縮めていかなくちゃいけない。ホルヘは残りのレースで2位になるだけでチャンピオンになれるからだ。僕らは結果に集中する必要があるし、完璧である必要がある」

 なおバニャイヤはマルティンがレース中にペナルティを受けるべきと言える回数を超えるトラックリミット違反を犯していたと主張している。

「そう思って、(トラックリミット違反の数を)数え始めたんだ。4回はみ出していたと思うんだけど、僕の数え間違いだったのかもね」

 バニャイヤは3連覇に向けて厳しい状況に追い込まれつつあるが、ドゥカティに支援を求めるつもりはなく、メーカーオーダーを通じて他ライダーに味方してもらうことは期待していないという。

「これは信じるのが難しいことだと思うけど、僕はドゥカティの誰からも支援を受けたことはない。僕は常にクリーンなレースとクリーンなバトルを好んでいるし、できるだけ誰にも接触せずにクリーンであろうとしている」

「そして助けは誰にも求めていないし、求めるつもりもない」