【MotoGP】スプリント勝利のバスティアニーニ「序盤に引き離そうとしたのが上手くいった」|タイGP

 MotoGP第18戦タイGPのスプリントレースは、ドゥカティのエネア・バスティアニーニが勝利した。彼は序盤にライバルを引き離したことが鍵だったと振り返った。

 バスティアニーニは予選で2番グリッドを獲得しレースに挑むと、ターン1に向けてチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とホルヘ・マルティン(プラマック)がポジションを争っている隙を突き、トップを奪った。

 そこからは序盤にライバルとの差を1秒にまで広げると、その後はマルティンやバニャイヤに一度も前を譲ることなくスプリントを走りきってトップチェッカーを受け勝利した。

 バスティアニーニはスプリントレースの勝利の鍵は、序盤にライバルを引き離せたことだと考えている。

「素晴らしいレースだったよ。ターン1でマルティンのミスからアドバンテージを得たんだ。彼はかなりブレーキングで攻めていたのを見て、(バイクを)止められないと思ったんだ」

 バスティアニーニはそうコメントを寄せた。

「その後、最初の2~3周で少し引き離そうと試みたんだけど、それが上手くいったよ」

「それからはレース全体を通して、ライバルたちがすごく離れているわけではなかったけれど、ずっと楽になった」

「最終的に、簡単ではなかったけれど、予想していたよりもかなり快適に勝利を収めることができた」

 なおバスティアニーニの見せたパフォーマンスには、4位となったマルク・マルケス(グレシーニ)から驚きの声も出ており、決勝でも強さを発揮してくるだろうと彼は予想した。

「マルティンとバニャイヤが前にいて、僕は3位フィニッシュを予想していたんだ。バスティアニーニは予想外だったよ」とマルケスは言う。

「だけどエネアが調子の良い時の速さは分かっている。明日もまた速さを発揮してくるだろうから、4位フィニッシュできるように努めるよ。彼はまた優勝候補になるだろうからね」