中盤の主力が相次いで離脱した穴を埋める活躍は、高く評価されている。
リーズに移籍してから2か月、日本代表の田中碧には、10月に入って賛辞が寄せられている。イーサン・アンパドゥとイリヤ・グルエフがそろってひざの負傷で長期離脱となり、関係者とサポーターが落胆していたなかで、その不在を感じさせない活躍を見せているからだ。
加入当初こそ試合終盤に投入されるだけだった田中だが、アンパドゥとグルエフが離脱してからは中盤で不可欠な存在となっている。前々節のワトフォード戦では、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。5試合連続フル出場中で、そのパフォーマンスはファンやメディアを納得させているようだ。
ベン・ジェイコブス記者は『GIVEMESPORT』で、「タナカは大きなインパクトを残した」と話している。
「ダニエル・ファルケ監督は彼に『タイガー・タナカ』というニックネームをつけたと思うが、彼の粘り強さと勢い、ハングリーさを示している。より低い位置の本当のエンジンルームでセカンドボールを拾ったり、デュエルに勝つことができる選手だ。ファイトし、プレスをかけ、さらに攻撃を加速化させることができ、素早く前線にボールを運べる選手だね」
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タイガー・タナカは映画「007」に出てくるキャラクターだが、指揮官は田中がもはやジェームズ・ボンドだと表現し、ワトフォード戦での活躍を激賞していた。
また、リーズOBのロス・マコーマック氏も、「アンパドゥとグルエフ離脱でみんな補強必要と心配した。だが、彼らはタナカを引き抜いた。ひとつレベルが上の選手だと思う」と称えている。
田中が存在感を高めていることで、アンパドゥとグルエフが戦列復帰を果たしても、ポジションは確約されていないとの声も上がっている。主力としてチームの昇格に貢献し、プレミアリーグで活躍…と飛躍を遂げられるのを願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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