Moto2小椋藍、初チャンピオンに輝く! 日本人ライダーの王者誕生は青山博一以来15年ぶり

 日本人ライダーの小椋藍(MT Helmets – MSI)が、ロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto2クラスチャンピオンに輝いた。

 小椋は2024年シーズンがMoto2クラス参戦4年目。今年はチームを移籍し、新たな環境での戦いに臨むと、第6戦カタルニアGPでシーズン初優勝。以降もコンスタントに上位を争い、タイトル争いの主役となった。

 ポイントリーダーとして優位に戦いを進めた小椋は、第18戦タイGPにはタイトルに王手をかけた状況で参加。このレース結果で51ポイント以上の差をつければ、タイトルが確定するという状態だった。

 そして小椋はタイGP予選でポールポジションを獲得。初王者に向けて最高の位置からレースをスタートさせた。レースは残り2周で降雨による赤旗終了となったが、小椋は2位でフィニッシュ。5位以上でのフィニッシュという自力王座の条件を満たし、2024年のMoto2チャンピオンに輝いた。

 小椋にとってはこれが世界選手権での初チャンピオンで、日本人ライダーがロードレース世界選手権でチャンピオンとなるのは2009年の青山博一(250ccクラス)以来、15年ぶりのことだ。

 なお小椋は2025年シーズンにはトラックハウス・レーシングからMotoGPクラスへの昇格が決定済み。来年は最高峰クラス唯一の日本人ライダーとして、アプリリアRS-GPを使用してシーズンに挑むことになる。