[天皇杯準決勝]横浜 2-3 G大阪/10月27日/パナソニックスタジアム吹田
10月27日、天皇杯準決勝で横浜F・マリノスはガンバ大阪に延長戦の末に2-3で敗れ、決勝進出を逃した。
横浜は26分に先制されるも、37分にヤン・マテウスのゴールで追いつく。そして88分には松原健の得点で逆転したが、後半アディショナルタイムに同点にされると、延長後半アディショナルタイムに試合を決める一発を叩き込まれた。
横浜はすぐさまボールをセンターサークルにセットし、敵陣に攻め込むが、そのままタイムアップ。選手たちはピッチに崩れ落ちた。
負傷離脱している主将・喜田拓也の代わりに、腕章を巻いてピッチに立った松原もそのひとり。序盤から積極的にオーバーラップして攻撃参加したり、パワフルなディフェンスでゴールを死守するなど、ひと際気持ちのこもったプレーを見せていただけに、その悔しさは計り知れない。
【画像】敵地・パナソニックスタジアム吹田に駆け付けた横浜F・マリノスサポーター!
試合後、松原は「簡単に振り返られるものではないし、なんとも言えないですけど」としつつ、2018年から3年半にわたってチームを率いていた恩師の言葉とともに心境を明かした。
「アンジェ(・ポステコグルー)の『いくらお金を稼いだかより、いくつタイトルを獲ったか』という言葉が自分の心に残っていて、そのタイトルを獲れるチャンスがあったなかで逃してしまったのは悔しい。マリノスを応援してくれている皆さんも同じことを思っているでしょうし、本当に悔しいの一言です」
これで横浜は今季の無冠が決定した。それでもチーム在籍8年目の31歳は前を向く。
「マリノスとして、今のメンバーで戦える時間は限られてきますが、まだ試合が続くので、1試合でも多くチームのみんなと、そしてサポーターの皆さんと勝利を分かち合いたい。
今すぐに切り替えるのは難しいですけど、中2日で(浦和レッズとの)リーグ戦がある。相手も(リーグ戦で12位と)苦しい状態のなかで、ここをどっちが取るかで今後の状況が変わってくる。120分間試合をしたなかでリカバリーの時間は短いですけど、それは理由にならないし、ホームでやれるアドバンテージもあるので、チームとして歯を食いしばってやっていきたい」
横浜はリーグ戦の直近5試合でも勝利がない。浦和戦に向けては天皇杯敗退のショックをどこまで払拭し、切り替えられるかがポイントのひとつになりそうだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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