「キム・ミンジェやウパメカノが所属しているのに…」バイエルンがドイツ代表のCB獲得にこだわったワケ

 移籍市場に精通するフローリアン・プラッテンベルク氏が27日、ドイツ『Sport 1』のトーク番組(ドッペルパスに出演)。レバークーゼンに所属するドイツ代表のCBヨナタン・ター(28歳)を獲得すべく、バイエルンが本腰を入れていた事実を明かした。

 同氏によれば、ヴァンサン・コンパニ新監督、マックス・エバール強化部門責任者が、ター本人と電話に加え、WhatsApp、Zoomでミーティングを重ねていたという。選手間合意に至ったものの、クラブ間交渉が不発に終わり、今夏の移籍が実現しなかったのは周知の通りだ。

 では、なぜバイエルンは獲得にこだわったのか。チームにはフランス代表のダヨ・ウパメカノと韓国代表のキム・ミンジェが所属しているが、バイエルンは両者にリーダーの資質を見出せていないようだ。プラッテンベルク氏が説明する。

「つねに言われてきたことだが、バイエルンはターを中央守備のリーダー兼“スピーカー”として迎え入れようとしていた」

 つまりは的確な指示を出して守備陣を統率し、ときには声を張り上げて周囲を鼓舞する。そうした役割をこなせる人材として、レバークーゼンでゲームキャプテンを務める機会もあるターに猛アプローチしていたという。
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 とはいえ、レバークーゼンとの契約が残り1年(来夏にフリーで移籍市場に出回る)ゆえ、先方が希望する移籍金を提示せずに足元をみつづけた結果、獲得まで漕ぎつけられなかったのはバイエルン側の手落ち。リーダー不在のCB陣は今シーズン、パフォーマンスの安定感を欠いている。

 バックアッパーには経験豊富なエリック・ダイアーが控えているが、ドイツ紙『TZ』はイングランド代表歴を持つそのCBは「(ハイラインを敷く)コンパニのプレー哲学に見合うスピードに欠けている」と指摘。リーダーどころかレギュラーとも見なされていない。

 直近のブンデスリーガ8節ではキム・ミンジェのスーパークリアなどもあり、アウェーで文句なしの完封勝利(5-0)を飾った。ただ、相手は最下位のボーフム。引き続き、CB陣のパフォーマンスに注目が集まる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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