●さすが大阪の超個性的ラーメン
最後にいただいたのが、真っ白なパッケージが印象的な「マヨらーめん」。大阪といえば、お好み焼きやたこ焼きを代表する粉もんだ。そして、粉もんといえばマヨネーズ、ということで生み出されたと推測する。
作り方は、あらかじめ器にスープを作り、茹でた麺とドッキングさせるセパレートタイプだ。インスタントラーメンでは珍しく乾燥具材がついている。お湯を入れた器に粉末マヨネーズとやらをバサッと入れると、豚骨よりもさらに白いスープが誕生し、見た目のインパクトにドキドキが止まらない。
コーン、キャベツ、カニカマ、人参などが浮いたスープから恐る恐るいただいてみると「ギョエ~、ほんまにマヨネーズの味が口いっぱいに広がりまっせー!」。クリミーでマイルドで、ほんのり酸っぱいスープに唖然。美味い美味くないでは語ることのできない新感覚の味わいだ。
食べ応えのある中太縮れ麺をズルズルっと啜ってみても、「うーん」。やはり薄っすらマヨ味。そういえばラーメンも粉もんだし、となるとマヨネーズとの相性も悪くないはず、という方程式は成りたっている。けど、スープにマヨネーズを溶かすという感覚に、まだ頭や口がついていかない。さすが、普通が1番ダメという大阪の根性が凝縮された一杯だ。
総評
ご当地感 ★★★☆☆
汁の個性 ★★★★★
麺の個性 ★★★☆☆
お土産度 ★★☆☆☆
合計 14ポイント
自分へのお土産としてなら星五つだが、人にプレゼントするなら冒険心が強すぎることから、超個性が悪い方に転んでしまった。大阪といえばマヨネーズ、というつながりもそこまで濃く感じないかも。商品への注目度は100点満点。
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●くっきり明暗が分かれる結果に
さて、今回はじめて三つのエリアを扱ったが、くっきり明暗が別れる結果。大真面目なご当地ラーメンから新感覚の超個性派ラーメンまで、という幅の広さこそが「関西地方の面白さであり、底力なんやで!」と無理やり締めくくってみた。(エフェクト・山葉のぶゆき)