関西ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第18回は“奈良・和歌山・大阪編”

●さすが大阪の超個性的ラーメン



 最後にいただいたのが、真っ白なパッケージが印象的な「マヨらーめん」。大阪といえば、お好み焼きやたこ焼きを代表する粉もんだ。そして、粉もんといえばマヨネーズ、ということで生み出されたと推測する。

 作り方は、あらかじめ器にスープを作り、茹でた麺とドッキングさせるセパレートタイプだ。インスタントラーメンでは珍しく乾燥具材がついている。お湯を入れた器に粉末マヨネーズとやらをバサッと入れると、豚骨よりもさらに白いスープが誕生し、見た目のインパクトにドキドキが止まらない。

 コーン、キャベツ、カニカマ、人参などが浮いたスープから恐る恐るいただいてみると「ギョエ~、ほんまにマヨネーズの味が口いっぱいに広がりまっせー!」。クリミーでマイルドで、ほんのり酸っぱいスープに唖然。美味い美味くないでは語ることのできない新感覚の味わいだ。

 食べ応えのある中太縮れ麺をズルズルっと啜ってみても、「うーん」。やはり薄っすらマヨ味。そういえばラーメンも粉もんだし、となるとマヨネーズとの相性も悪くないはず、という方程式は成りたっている。けど、スープにマヨネーズを溶かすという感覚に、まだ頭や口がついていかない。さすが、普通が1番ダメという大阪の根性が凝縮された一杯だ。

総評

ご当地感 ★★★☆☆

汁の個性 ★★★★★

麺の個性 ★★★☆☆

お土産度 ★★☆☆☆

合計 14ポイント

 自分へのお土産としてなら星五つだが、人にプレゼントするなら冒険心が強すぎることから、超個性が悪い方に転んでしまった。大阪といえばマヨネーズ、というつながりもそこまで濃く感じないかも。商品への注目度は100点満点。

(広告の後にも続きます)

●くっきり明暗が分かれる結果に



 さて、今回はじめて三つのエリアを扱ったが、くっきり明暗が別れる結果。大真面目なご当地ラーメンから新感覚の超個性派ラーメンまで、という幅の広さこそが「関西地方の面白さであり、底力なんやで!」と無理やり締めくくってみた。(エフェクト・山葉のぶゆき)