「BCNランキング」のデータ管理ソフト部門で8年連続トップシェアを確保し続けているデネット。このほど主力製品がバージョンアップし、10月25日に「パソコンで住所録・宛名印刷2」を発売する。データ管理ソフトの上位版「かんたん住所録Pro8」と合わせて、さらなるシェア拡大を目指す。また、もう一つの主力製品である勤怠管理ソフトも着実にユーザーを拡大しており、同社の好調なビジネスを支えている。
●8年ぶりのバージョンアップ「パソコンで住所録・宛名印刷2」が登場
全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」のデータ管理ソフト分門で、デネットは8年連続トップシェアを確保している。直近の上半期(2024年1~6月)の販売本数シェアでも昨年同期からさらにシェアを拡大、過半数を超える51.4%を獲得するなど、その地位を盤石なものにしている。
デネットのデータ管理ソフト主力製品は、「パソコンで住所録・宛名印刷」と、上位版になる「かんたん住所録Pro8」。両製品ともに、はがきデザイン機能を搭載せず、住所録と宛名印刷のみという必要な機能だけ絞ったシンプルさが特に好評を博している。
両製品ともに、共通するのは住所録の作成・一覧印刷で、通常ハガキのほか、年賀ハガキや各種封筒、タックシールへの宛名印刷にも対応する。登録した住所データをハガキや封筒などの表面に印刷することができ、封筒裏面への差出人印刷、カスタマバーコードや料金別納マークの印刷も可能だ。住所録データのインポート/エクスポート、郵便番号更新機能など、使い勝手を高める機能も備える。なお、差出人登録は最大五つまでとなっている。
そして10月25日に、「パソコンで住所録・宛名印刷」が8年ぶりにバージョンアップし、「パソコンで住所録・宛名印刷2」をリリースした。新製品では、新たにCSVインポート機能を強化、CSV文字コードの自動識別ができることで、他社ソフトからデータ読み込みが容易になった。また、自動バックアップ機能を搭載、操作ミスなどで少し前の情報に戻したい時や、PCの買い替えなどでデータを移行したい時などに便利に使うことができる。
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●使い勝手の違いで、うまくすみ分け
両製品の大きな違いは、パソコンで住所録・宛名印刷2が簡単に住所を登録・管理してプリンタできれいに宛名印刷ができることに特化しているのに対し、かんたん住所録Pro8は住所位置や名前位置などを項目単位で細かく配置、調整することができるようになっている点だ。
また、かんたん住所録Pro8は複数の宛名をまとめて印刷する「一括印刷」や、選択中(プレビュー中)の宛名のみを印刷する「個別印刷」にも対応している。加えて、パソコン3台までインストール可能なため、家族や会社の複数のメンバーで使いたいといったニーズにも対応できる。
こうした使い勝手などの違いから、うまくユーザーのニーズを取り込んでおり、シェア拡大につながっているようだ。また、SMB層を中心とする法人需要も半数近くを占めているという。個人や会社との付き合い履歴も管理でき、宛名データに分類を設定しておくことで、用途に合わせた住所録ファイルを複数作成できるといった点が、ビジネス用途でも支持されているようだ。今後も、ユーザーの声をしっかり吸い上げて、細かい部分の機能改善に力を注いでいく方針だ。