「BLACKPINK」のROSEとポップスター、ブルーノ・マーズのコラボ曲「APT.」(アパトゥ)が注目を集める中、マレーシア政府は、同曲が不適切な行動を助長すると批判した。
最近、マレーシア保健省は公式SNSアカウントに「APT.」の一部歌詞を指摘する投稿をした。
「APT.」には「Kissy face, kissy face. Sent to your phone but, I’m trying to kiss your lips for real」(あなたの携帯に、顔にキスする絵文字が送られたけど、私は本当にあなたの唇にキスをしようとしている)、「Turn this APT. into a club. I’m talking drink, dance, smoke, freak, party all night」(このアパトゥ(=アパート)をクラブに変えよう。お酒を飲んで、踊って、タバコを吸って、狂ったように、一晩中パーティーをするんだ)などの歌詞が含まれている。
この部分を問題視したマレーシア保健省は「『アパトゥ』という用語を異性間の誘惑の場として使用するのは、東洋の文化的価値観に反する」と批判した。
さらに「より懸念されるのは、この歌がSNSで頻繁に使用され、日常生活に浸透していることだ。子どもたちがメッセージを理解せずに口ずさむ可能性もある」と付け加えた。
マレーシアは「親として、教育者として、地域社会として、ますますフィルターのない西洋文化の影響に対して、より注意深く警戒心を持たなければならない」と指摘した。
「APT.」はROSEが作曲と作詞の両方に参加した新曲だ。お酒のゲームをモチーフに作られ、ポップスターのブルーノ・マーズとのコラボが実現し、大きな関心を集めた。そのため、現在「APT.」は韓国の音楽チャートはもちろん、グローバル音楽ストリーミングプラットフォームSpotifyのチャートまで席巻し、上昇を続けている。
しかしマレーシアはこのような流行の有害性を指摘した。マレーシアの人口の6割がイスラム教徒であり、彼らにとって飲酒は完全に禁止されているという点で、一部のマレーシアのネットユーザーは「歌は中毒性があるが、歌詞については慎重に聞く必要がある」と共感の意見を表明した。
その一方で「歌は歌に過ぎない」という意見もあり、議論が白熱している。