【MotoGP】MotoGP復帰のイアンノーネ「世界チャンピオンのバイクに乗れるなんてワクワクする」

 10月28日、MotoGPに参戦するVR46はファビオ・ディ・ジャンアントニオの代役としてアンドレア・イアンノーネを起用すると発表した。イアンノーネはこの発表に際し、喜びのコメントを寄せた。

 イアンノーネはMotoGPでアプリリアに在籍していた2019年に、ドーピング疑惑から4年間の出場停止処分を受けてしまい、MotoGPの舞台を去っていた。

 2024年に処分が解け、今シーズンはWSBKで競技へ復帰しドゥカティサテライトチームのGo Elevenから参戦。1勝を挙げてランキング8位になり、まだ彼にはパフォーマンスがあることを示した。

 ジャンアントニオが怪我の手術を受けるため終盤2戦を欠場することになり、代役が必要になったことが、彼のMotoGP復帰のチャンスにつながった。

 実に5年ぶりのMotoGPで、ドーピング疑惑の発端となった因縁のマレーシアGPで復帰を果たすイアンノーネ。彼は今回得られたチャンスにワクワクしていると語った。

「世界チャンピオンとなったバイクに乗れるなんてワクワクする。MotoGPは最も進んだ技術かつハイパフォーマンスなバイクで争われていて、彼らが僕にこのチャンスを与えてくれたことを光栄に思うし、僕はそのオファーにすぐイエスと答えなくてはと感じたよ」

 イアンノーネはそうコメントを寄せた。

「この挑戦は確かにクレイジーだし複雑で、厳しいものだ。僕は何年もこのカテゴリーのバイクに乗っていないし、テストやそれに類するモノも何もやっていないからね」

「ドゥカティ、そしてプルタミナ・エンデューロVR46レーシングと共に仕事をできることを嬉しく思う。彼らは何年も関係を築いてきて、とても高いレベルにある」

「バレンティーノ・ロッシ(オーナー)、アレッシオ・サルッチ(チームディレクター)、パブロ・ニエト(スポーティングディレクター)、ジジ・ダッリーニャ(ドゥカティゼネラルマネージャー)、クラウディオ・ドメニカリ(ドゥカティCEO)、マウロ・グラッシーリ(ドゥカティスポーティングディレクター)、皆に感謝したい」

 またチームディレクターのアレッシオ・サルッチは友人でもあるイアンノーネがまたMotoGPマシンに乗る姿を見ることができとても嬉しいと語った。

「アンドレアがドゥカティ・デスモセディチGPで我々のチームからレースに出場することを発表でき嬉しく思う」

「まず、アンドレアは素晴らしい力があることを示してくれている。WSBKではシーズンを最高の形で締めくくり、ドゥカティとも親密な関係を築いてきた」

「彼は私とヴァレの親しい友人であり、彼をプルタミナ・エンデューロVR46レーシングへ迎え、MotoGPバイクに再び乗る姿を見られてとても嬉しく思う。本当に素晴らしいストーリーだ!」

「同時に今週肩の手術を受けるファビオが上手くいくようにも願っている。2025年に彼が戻って来るのが待ち切れない」