「ファンは彼を支持」批判を浴びる中国代表、50歳の日本人指揮官に監督就任待望論!“マイアミの奇跡”を経験した元日本代表DFに期待が寄せられる理由

 中国代表は10月15日に開催された北中米ワールドカップ・アジア最終予選の第4節で、インドネシア代表とホームで対戦。2-1で接戦を制し、今予選初勝利を挙げた。

 0-7で惨敗した第1節の日本戦から始まった連敗を3で止めたものの、ブランコ・イバンコビッチ監督の采配を疑問視し、解任を求める声が少なくない。

 そんななか、中国代表の監督就任へ待望論が出ている日本人監督がいるという。同国のU-16代表を率いる上村健一監督だ。先日まで行なわれていたU-17アジアカップの予選を3勝1分けで勝ち抜き、来年4月にサウジアラビアで開催される本大会出場を決めた手腕が高く評価されているようだ。

 中国のポータルサイト『捜狐』は「3勝1分でU-17アジアカップ進出、上村健一監督が大きく貢献!ファンは彼が中国代表監督になるのを支持している」と題した記事を掲載。次のように伝えている。

「ファンが興奮しているのは、U-16代表が次のステージに進めるということだけではなく、強敵の韓国との対戦で久々の健闘を見せたからでもある(2-2のドロー)。勢いを増し、心の中のもやもやを完全に取り除いた。結局のところ、A代表のワールドカップ最終予選での成績は満足のいくものではなく、一時は国内のファンの間にネガティブな感情を引き起こしたこともあった。ファンの信頼を高めるためには勝利が必要だ」
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 記事は「アジアカップ進出に欠かせない役割を果たした上村監督の試合後のインタビューも称賛に値するものだった。指揮官は中国が勝つべきだったと信じており、選手交代が若干遅かったため、韓国の同点ゴールは彼自身の問題だったと語った」と綴り、こう続けている。

「チームをこのような記録に導き、一部のファンは上村監督が中国代表の監督になることを支持し、10代の若者たちを本大会に連れて行き、その後にA代表チームの監督に就任することを提案した。ファンの中には、10年間仕事をさせれば、成績はそれほど悪くないだろうと信じている人もいる」

 現在50歳の上村監督は現役時代、サンフレッチェ広島やロアッソ熊本などでDFとして活躍。1996年アトランタ五輪のメンバー入りを果たし、“マイアミの奇跡”を起こしたブラジル戦(1-0)にも出場、日本代表では4キャップを刻んでいる。

 現役引退後は指導者の道に進み、Jリーグではカマタマーレ讃岐を指揮。その後、中国の広州城でコーチやU-14チームの監督を務め、今年からU-16中国代表を率いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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