「クビを期待される唯一の職。建築家や医者、教師にはない」ペップがテン・ハーフに同情。同胞スロットは「またビッグクラブで会える」

 プレミアリーグ各クラブの監督が、解任されたエリク・テン・ハーフに対し、同情の声を上げた。英公共放送『BBC』が伝えている。

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間10月28日、テン・ハーフ監督の解任を発表した。今後はコーチのルート・ファン・ニステルローイが暫定で指揮を執るとされているが、現在スポルティングを率いるルベン・アモリムの招聘が、決定的となっている。

 2022年夏にユナイテッドの監督に就任したテン・ハーフは、1年目にリーグカップ、2年目にFAカップ制覇を果たした。ただ、要であるプレミアリーグでは1年目こそ3位に入ったものの、2年目は8位、そして今季はここまで3勝4分2敗で14位と低迷。シーズン途中での別れを余儀なくされた。

 この発表を受け、宿敵マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、「本当に気の毒だ。彼とは素晴らしい関係にある。彼は行動面で最高レベルにあり、ユナイテッドを代表していた」とリスペクトを示したうえで、監督業の厳しい現実を語った。

「(フットボールの)監督は、クビを期待される唯一の職の1つだ。建築家や医者、教師にはない。我々の仕事だけだ。それを受け入れなければならない。彼がより強くなって戻ってくるよう祈っているよ。彼は私たちの仕事が結果次第だと理解している。結果が十分でなければクビになる。私自身についてもそう言っているんだ。自分も例外じゃないよ」
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 また、テン・ハーフと同様に、母国のオランダリーグからステップアップしたリバプールのアルネ・スロット監督も、辛い気持ちを口にした。

「いつも最初に考えるのは、その人のことだ。この仕事に携わっている私たちはみんな、そういう出来事が起こり得ると分かっている。でも、いざそうなったら…私は彼について少し知っているし、どれだけ仕事に打ち込んでいるかも分かっているだけに、このような知らせを受けるのは残念だ。彼はアヤックスで非常に上手くやり、こちらでも2つのトロフィーを掴んだ。近い将来、またビッグクラブで彼に会えるだろう」

 志半ばでマンチェスターを離れた54歳のオランダ指揮官は、どこで新たな挑戦を始めるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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