2024年10月から始まった秋アニメも数話が放送され、作品によって「視聴確定」か「途中離脱」で判断が分かれています。視聴者の心をつかみ「視聴確定」との声があがった秋アニメには、どういった作品があげられているのでしょうか。
胡散臭い笑顔を張り付けるラファウ。画像はTVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』場面カット (C)魚豊/小学館/チ。 ー地球の運動についてー製作委員会
【画像】え…っ? こんなものを口に…? これが『チ。』で話題になった凶悪すぎる形の「拷問器具」です(6枚)
序盤の急展開で一気に目が離せなくなった視聴者が続出
秋アニメも数話が放送され、そろそろ推し作品が決まってきた頃ではないでしょうか? 序盤の展開を経て、今期の覇権ともいわれる『ダンダダン』のほかにも「最後まで完走する」「視聴確定」との呼び声が高い作品の名があがっているようです。
※この記事には『チ。- 地球の運動について -』『Re:ゼロから始める異世界生活3rd season』『らんま1/2』の第3話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。
『チ。- 地球の運動について -』
第26回「手塚治虫文化賞マンガ大賞」を受賞し、累計250万部を突破した同題マンガ(作:魚豊)が原作のアニメ『チ。- 地球の運動について -』は、急展開を迎えた第3話が多くの視聴者を惹きつけました。
主人公の神童「ラファウ(CV:坂本真綾)」は、飛び級での大学入学を目前に控えた期待の星でした。しかし、「地動説」を研究する学者「フベルト(CV:速水奨)」との出会いで、ラファウの人生は一変します。舞台である15世紀のヨーロッパでは、地動説は重大な異端研究とされ、発覚すれば拷問や死刑が待っていました。それを知りながら、真理への探究心に突き動かされたラファウは、深い葛藤の末、自らの信念に従う決意を固めます。
第3話では、義父の裏切りによりラファウは投獄されます。その後の裁判で「地動説を信じる」と述べたラファウは、拷問にかけられる前日の夜、自ら命を絶ってしまいました。
この予想を裏切る展開に戸惑う視聴者が多く、また先の展開が気になる人が続出したことで、原作マンガを読み始めたという声も見受けられます。わずか3話で主人公と思しき人物が亡くなり、「この後はどうなってしまうのか」と、多くの視聴者の心をつかんで離さないようです。そして、4話ではラファウの死から10年後の世界から始まります。ラファウのターンが素晴らしかっただけに、第4話からの主人公にも期待が寄せられています。
TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』は、毎週土曜日夜23時45分よりNHK総合テレビにて放送中です。
『Re:ゼロから始める異世界生活3rd season』
同題小説(作:長月達平)を原作としたアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活3rd season』(以下、リゼロ)は、初回90分拡大版で放送が始まりました。
突然異世界に召喚された男子高校生の「ナツキ・スバル(CV:小林裕介)」は、死ぬたびに一定の時間まで巻き戻れる能力「死に戻り」を駆使して、大切な人たちを守るために、何度も過酷な「死に戻り」を繰り返す物語です。
現在放送中の第3期でも、初回放送の残り5分で、魔女教大罪司教のひとりである「憤怒」担当の「シリウス・ロマネコンティ(CV:安済知佳)」に洗脳されたスバルが命を落とし、新たな絶望が幕を開けました。
そして第3話時点では、魔女教大罪司教が複数名登場し、スバルたちをさらに絶望的な状況へ追い詰めています。10月24日に放送された第4話でも「体感5分の面白さ」と評される怒涛の展開が続いていました。
わずか数話で視聴者を夢中にさせる『リゼロ』の圧倒的な吸引力は、今期も最終回まで健在なのか、ファンの期待は膨らむばかりでしょう。
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活3rd season』は、毎週水曜日にTOKTO MX、AT-Xほかで放送中です。
らんまの服が破けちゃった! 画像はTVアニメ『らんま1/2』場面カット (C)高橋留美子・小学館/「らんま1/2」製作委員会
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平成×令和がミックスされた完全新作
『らんま1/2』
1989年から1992年にかけて放送された同題アニメを再アニメ化した『らんま1/2』も好評です。本作は中国での修行中、水をかぶると女に、お湯をかぶると男になってしまう「早乙女乱馬(CV:山口勝平)」と、親が決めた乱馬の許嫁である「天道あかね(CV:日高のり子)」を中心にした、ドタバタ格闘ラブコメディーです。お互いに好意を抱きながらも素直になれない、ふたりのじれったい関係が大きな魅力になっています。
主人公の乱馬をはじめ、女になった「らんま(CV:林原めぐみ)」、ヒロインのあかね、同級生の「響良牙(CV:山寺宏一)」など、前作から30年以上が経過しているにもかかわらず続投しているキャストが多く、放送開始前から期待の声があがっていました。
旧作から続けて視聴しているファンからは「安定したドタバタ劇が楽しいし、パステルカラーなのが今風でかわいらしい」「現代アニメの綺麗さを活かしつつ、当時の作画を再現してるところが原作リスペクトをすごい感じる」などと、前評判に応える結果をみせています。
数話の放送を終えた現段階では、好調な滑り出しと言えそうです。続々と登場するおなじみのキャラクターがどこまで作品を盛り上げてくれるのか、今後も目が離せません。
TVアニメ『らんま1/2』は、毎週土曜日に日本テレビにて放送中です。
※日高のり子さんの「高」は「はしごだか」が正しい表記