高額な“手切れ金”が話題となったが、本人は否定している。
先日、ロベルト・マンチーニはサウジアラビア代表監督の座を追われた。10月シリーズで日本に敗れ、バーレーンとドローに終わり、北中米ワールドカップ・アジア最終予選で不本意なスタートとなったためだ。サウジアラビアは24日にマンチーニの退陣を発表した。
わずか1年強での事実上の解任という決定には、2500万ユーロ(約41億2500万円)もの退職金が用意されたとも言われている。
だが、衛星放送『Sky Sport』などが報じたところによると、マンチーニは29日に母国イタリアのテレビ番組で世間を騒がせた人物に贈られる「金のバク」を受け取った際、「全部ウソだ」と否定した。
マンチーニが日本と対戦した際、高額な報酬にもかかわらず成績不振という状況について触れられた際、「君は俺の銀行口座を見たのか?」と怒りを表していた。退任してからもカネの問題が話題となっていることに不快感を覚えているかもしれない。
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一方で、解任そのものについて、マンチーニは「残念だ」と述べている。
「この数か月で我々は良い仕事をした。だが、時に結果が出ないものであり、双方に不満があった」
マンチーニは退任前から、リーグに多くの著名な外国人選手がいることで、国内選手が出場機会を失っていることなどに不満を表していた。サウジアラビアとは、相思相愛にならない運命だったのかもしれない。
いずれにしても、注目されるのは今後の身の振り方だ。サウジアラビアに向かう前にイタリア代表監督を電撃辞任したマンチーニだが、復帰の可能性については「人生で絶対はない」と答えた。
「いずれにしても、イタリアで最も重要なチームだ。37試合連続無敗のみならず、我々はとても素晴らしいことを(イタリア代表で)やってきた」
インテルやマンチェスター・シティで掲げたトロフィーに、イタリア代表でのEURO制覇など、数々のメジャータイトルを手にしてきた指揮官は、次にどこへ向かうのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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