「ちゅんちゅん……」とさえずりが聞こえてきそうなほど、本物そっくりに作られたスズメ。実は、ススキを用いて作られた作品なのです。

 作者はいつも身近にある草花を使用して簡単で楽しい草花あそびを紹介している、「New草花あそび研究所」所長のinoriさん。胸のあたりのモフモフした感じなど、可愛くて自宅に飾っておきたくなります。

【元の記事はこちら】

 毛糸で小鳥を作る作り方を応用して作ったというススキのスズメ。inoriさんがこの作り方で最初に作品を完成させたのは、2016年。以前からススキで小鳥やアヒルなどを作っていたものの、簡単に作るために毛糸の小鳥の作り方を応用したといいます。

 今回はさらにシンプルにするため、100均で販売されている茶色のアレンジワイヤーを使用。クチバシはススキの茎、目はシロヤマブキの種を使用しているそうです。

 inoriさんに作り方のコツなどをうかがうと、頭や胸の羽毛の向きを考えて留めていくことが大切とのこと。針金はなるべくきつく巻き、最後に留めるワイヤーは、安全のため2回留めているのだとか。



 留める場所は4か所で、合計5回。はみ出てしまった穂は、その都度切っていくそうです。お尻の穂をカットする時は、穂の軸があるのでハサミを差し込むようにして奥の方で切り、軸を目立たないようにするのがコツ。

 ちなみにinoriさんは工作用に「目」になる種を何種類もストックしており、今回も大きさや光沢などを見てスズメに似合うものを選んだそうです。あらためて完成した写真を見てみると、クリッとした目が可愛さを引き立たせています。



 なお、自宅などに飾る場合は、「ススキは穂が開く前に収穫すると穂が落ちずに長く飾ることができる」とアドバイス。inoriさんも2~3年、部屋に飾ってその後は資料として保管しているとのことです。

<記事化協力>

Inoriさん(@kusabanaasobi

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024103007.html