『ジャイアント・シリーズ2024』北海道・ウインドヒルくしろスーパーアリーナ サブアリーナ(2024年10月30日)
○斉藤ジュン&斉藤レイvsアンドレザ・ジャイアントパンダ&北海熊五郎×
アンドレザ・ジャイアントパンダが釧路の地で全日マット初登場。斉藤ブラザーズとの初遭遇が実現した。
アンドレザは2017年7月に北海道根室市の社会人アマチュア団体「新根室プロレス」でデビューした身長300cmの巨大熊猫(パンダ)。これまでDDT、大日本などに登場し、今年6月のALL TOGETHER札幌大会にも参戦している。
この日、お膝元の根室にほど近い釧路の地で全日マット初登場。しかも世界タッグ王者・斉藤ブラザーズとの初対決が実現した。
アンドレ・ザ・ジャイアントのテーマ曲「ジャイアントプレス」の不気味な旋律とともに現れたアンドレザがリングに上がるとインパクト絶大。大型で鳴らす斉藤ブラザーズの巨体がかすむほどだ。カード決定時からアンドレザに興味津々だったレイが先発で飛び出し、ショルダータックルを連発したが、アンドレザはびくともせず。ならばとセコンドから借りた笹で油断を誘ったものの効果なしだった。
そこでレイは「こいつ肌触りいいな」と気付き、アンドレザの腹をさすってから抱き着いた。が、アンドレザはベアハッグで絞め上げた。終盤には斉藤ブラザーズが熊五郎相手にダブルブレーンバスターを狙ったものの持ち上がらず。アンドレザが3階からのヘッドバットで二人を次々になぎ倒し、ジャイアントプレスを投下した。
もん絶したジュンとレイだったが、熊五郎をダブルチョークスラムで叩きつけて逆転。アンドレザのジャイアントプレスも同士討ちを誘うと、レイがアンドレザを分断。ジュンがジャックハマーで熊五郎を仕留めた。
斉藤ブラザーズがアンドレザとの初遭遇に快勝。試合後、レイが敬意を表して一礼すると、アンドレザも礼で返したが、ヘッドバットを見舞う形に。それでも最後は握手を交わし、4人で手を挙げてノーサイドとなった。
自分たちよりも大きい相手と戦う機会は今後ないかもしれない。二人は「あのパンダと熊。規格外のでかさじゃねえか」(レイ)、「俺が一番小っちゃかったぞ」(ジュン)と舌を巻くばかり。ジュンは「あれは4m、1トンと俺は見た」と推測した。
ともあれ、ジュンとレイにとって刺激的な一戦となったのは間違いなさそう。「しっかり勝ったから、このまましっかりと突き進んで、最強タッグに向けてやっていってやるぜ!」と宣言したレイは勢い余って「一つ思ったんだけど、あのパンダ。あれはパンダっていうか中身が…」と切り出したが、ジュンがしっかり制止した。
【試合後のジュン&レイ】
▼レイ「フー、勝ったぜ! おい、なんだ。あのパンダと熊。規格外のでかさじゃねえか」
▼ジュン「スーパーヘビー級だったな」
▼レイ「熊も俺よりでかいし、いねえぞ、あんなヤツ」
▼ジュン「俺が一番小っちゃかったぞ」
▼レイ「パンダなんてあいつ絶対3m以上あるだろ? たぶん800キロぐらいあったんじゃないか?」
▼ジュン「あれは4m、1トンと俺は見た」
▼レイ「それぐらいでかかったな。でも、しっかり勝ったから、このまましっかりと突き進んで、最強タッグに向けてやっていってやるぜ!」
▼ジュン「やってやろうぜ」
▼レイ「ただな、一つ思ったんだけど、あのパンダ。あれはパンダっていうか中身が…」
▼ジュン「(レイのノドをつかんで)違う。あのパンダさんは北海道生まれのパンダさんだ。中身がとかはない」
▼レイ「北海道生まれのパンダ?」
▼ジュン「そう」
▼レイ「でもあれ中身が…」
▼ジュン「(再びノドを押さえて)北海道産のパンダさんだ」
▼レイ「北海道のパンダ? わかった。よし、このままの勢いで残りの奴らもぶっ倒して、次の最強タッグ必ず優勝してやるぜ。楽しみにしてろ!」
▼ジュン「北海道、DOOM」