【NOAH】カイ進化まざまざも届かず…ベインがジュニアT準決勝で菊池と激突

『SUNNY VOYAGE 2024 〜Akitoshi Saito Ridge Road Last NIIGATA〜』新潟・万代島多目的広場大かま(2024年10月30日)
「N Innovation Tournament」1st ROUND ○ドラゴン・ベインvsカイ・フジムラ×

 GHCジュニア王座次期挑戦者を決める『N Innovation Tournament』が開幕し、藤村加偉から改名したばかりのカイ・フジムラが、優勝候補のベイン相手と大熱戦を展開。見た目にとどまらない”進化”を見せつけたものの、最後はベインが振り切り、11・6後楽園大会の準決勝で菊池悠斗と激突することになった。

 トーナメント直前で改名してALL REBELLION入り。若手脱却でノアジュニア本格参戦を宣言して早々、超難敵のベインと激突した。

 のっけからベインにスピード負けせずに食らいついたフジムラが魅せる。ノータッチトペコンヒーロで先制すると、ダイブ式ローリングセントーンなどの空中殺法のみならず、真っ向から逆水平を打ち合うなど急成長ぶりを新潟のリングで見せつけた。

 ベインも負けじとノータッチトペコンヒーロを披露すると、ハイレベルな先読み合戦を制し、コーナー最上段からの雪崩式フランケンを敢行する。しかし、再びコーナーに上がったベインを見るや、カイもコーナーを駆け上がり、スパニッシュフライをズバリ。ファイナルカット、スワンダイブ式エルボーアタックと惜しげもなく大技を連発して、ベインをあと一歩のところまで追い込んだ。

 屈しないベインもシットダウンパワーボムやツイスターベイン(シューティングスタープレス)と強烈な荒技で一転して猛攻。これをキックアウトして再び進化を見せつけたカイだったが、ベインはその上をいくように、サンタマリアで突き刺して接戦をものにした。

 最後はベインに振り切られたものの、“中身”でも進化をまざまざと見せつけたカイ。「ALL REBELLIONに入って、カイ・フジムラになって、最初の結果を手に入れるためにこの1回戦に挑んだけど、これでもダメなんだよ。これが今のノアジュニアの強さなんだ。でも、必ずカイ・フジムラがこのノアジュニアのトップに行ってやる。必ずだ」とノアジュニア新時代へ、さらなる向上心を燃えたぎらせた。

 勝ったベインは試合を観戦していた準決勝(11・6後楽園)の相手・菊池とにらみ合いを展開。菊池が求めた握手を握り返し、騙し討ちにも対応して緊張感あるにらみ合いを繰り広げた。

 これまでアルファ・ウルフとの兄弟タッグ“ロス・ゴルペアドーレス”が活躍の中心だったベインだが、シングルプレイヤーとしての実力を証明する格好の舞台でもある。「メキシコの代表という気持ちでこのトーナメントに参加している。絶対に勝たなくちゃいけない。なぜなら、ロス・ゴルペアドーレスはメキシコから世界に羽ばたくからだ」と勲章を見据えた。

【ベインの話】「このトーナメント1回戦で勝ったこと、凄く嬉しく思っている。自分はメキシコの代表という気持ちでこのトーナメントに参加している。絶対に勝たなくちゃいけない。なぜなら、ロス・ゴルペアドーレスはメキシコから世界に羽ばたくからだ」

【カイの話】「ALL REBELLIONに入って、カイ・フジムラになって、最初の結果を手に入れるためにこの1回戦に挑んだけど、これでもダメなんだよ。これが今のノアジュニアの強さなんだ。でも、必ずカイ・フジムラがこのノアジュニアのトップに行ってやる。必ずだ」