AEWフライトナイト・ダイナマイトが現地時間30日、オハイオ州クリーブランドで行われ、“ヤングバックス”マシュー&ニコラス・ジャクソンがAEW世界タッグ王座から陥落。負けたら解散を回避した“プライベート・パーティー”アイザイア・キャシディ&マーク・クエンが新王者となった。
プライベート・パーティーはこれまでAEW世界タッグ王座に6度挑戦しているが、戴冠を果たせていない。この日、王者・ヤングバックスに挑戦。しかも負けたら解散の条件付きで退路を断って臨んだ。
プライベート・パーティーはクエンがノータッチの背面式プランチャを放って先制したが、クエンのゴング攻撃をマシューが回避してキャシディに誤爆。額が割れたキャシディはマシューによって鉄階段に何度も叩きつけられてしまう。マシューが鉄階段上から場外へのファルコンアローを敢行すると、ニコラスもクエンを雪崩式ブレーンバスターで叩き落とした。ここからクエンがヤングバックスのバックブリーカー&ダイビングギロチンドロップ、バックブリーカー&ダイビングフットスタンプなどの合体技で攻め込まれた。
プライベート・パーティーは同時トラースキック、同時ファイアーバードスプラッシュを決めて巻き返したが、ヤングバックスもニコラスがクエンをカナディアンデストロイヤーで突き刺し、マシューはスライスブレッドでキャシディを叩きつけて逆転。ニコラスのダイビングフットスタンプ、マシューの開脚式パワーボムの連続攻撃、ダイビングボディプレスとその場飛びムーンサルトの同時発射でキャシディを追い込んだ。
それでもクエンがマシューにラ・ケブラーダ、ニコラスにトペスイシーダ、マシューにトペコンヒーロを立て続けに発射したが、ヤングバックスは場外でのダブルインパクト式PKを敢行。クエンを入場ゲートまで連行すると、スーツ姿のオカダが現れてツームストンパイルドライバーで突き刺した。
ローンバトルに追い込まれたキャシディはニコラスに雪崩式フランケンシュタイナーで叩き落とされると同時にマシューのダイアモンドカッターを被弾。トラースキック連打を浴びると、EVPトリガーを叩き込まれたが、キャシディは3カウントを許さない。ニコラスがVトリガー、マシューが片翼の天使とケニー・オメガの得意技を連発したが、息を吹き返したクエンのカットが間に合って2カウント止まり。ヤングバックス必殺のTKドライバーも不発に終わらせると、クエンが雪崩式フランケンでニコラスを叩き落とすと同時にキャシディがダイアモンドカッターを決めて3カウントを奪った。
ヤングバックスが今年4月の戴冠から半年で陥落。負けたら解散を回避したプライベート・パーティーが悲願のタッグ王座戴冠を果たした。試合後、潔く負けを認めたヤングバックスからベルトを渡されたキャシディとクエンは誇らしげに掲げてベルト獲りをかみしめた。