国内有数の強豪と敵地で引き分けたことは評価に値する。2失点はしたが、自身のミスによるものではなかった。一方で、冷や汗をかかせた場面もあったことは確かだ。
パルマに所属する鈴木彩艶は10月30日、セリエA第10節のユベントス戦に先発フル出場した。優勝候補の一角とも言われる強敵相手に、決定的な場面で好守を見せるなど、2-2と引き分けての1ポイント獲得に貢献している。
パルマは2度にわたってリードを奪うも、その都度ユベントスに同点とされた。前半にショートコーナーの流れからウェストン・マッケニーのヘディングシュートを許し、後半立ち上がりにはフランシスコ・コンセイソンのクロスからティモシー・ウェアに決められている。
どちらの場面も、鈴木にできることは多くなかったと言えるだろう。さらに日本代表守護神は、前半にマッケニーの絶好機を鋭い反応で止めている。ただ、終了間際には飛び出しながらもボールに触れずシュートにつなげられ、ヒヤリとさせたシーンもあった。
それだけに、『Gazztta dello Sport』紙や『TUTTOmercatoWEB』は、採点記事で鈴木に及第点の6点をつけた。前者は好守をたたえ、クロスへの反応に苦言を呈しつつ、「攻撃に転じるところはうまい」と、精度の高いキックを生かした攻撃参加にも賛辞。後者は2失点に「罪はない」としつつ、「終盤に大きく震え上がらせた場面もあった」と指摘している。
【動画】「震え上がらせた」と指摘された鈴木彩艶の飛び出し
一方で、パルマ専門サイトからは厳しい評価も下された。
『ParmaToday』は及第点に満たない5.5点。「マッケニーには素晴らしい反応。2失点はどうしようもなかった」としつつ、「ハイボールに対する飛び出しは少し息をのませたところもある。終盤に何度かヒヤリ」と続けている。
『Parma Live』は5点とさらに辛らつだ。「今季何度目かの不確実さが、パルマが1ポイントを失い、心理的に痛手となっていたはずの黒星につながらなかったことを、エンリコ・デルプラートに大きく感謝すべき」と、鈴木の飛び出しから訪れたピンチでチームを救った同僚に礼を述べるべきとした。
アウェーで貴重な1ポイントを手にしたパルマだが、3試合連続の失点で4試合連続ドロー。白星は2か月以上前の第2節ミラン戦のひとつにとどまっている。次節は下位で苦しむジェノアとのホームゲームだけに、鈴木はクリーンシート、チームは勝利を目ざしたいところだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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