え、バンズじゃなくて、パティがライスに……?

 11月1日、バーガーキングの新作「KYOTOワッパー」が販売開始されました。従来のライスバーガーとは違い、パティとしてライスが使用されています。パンの中にライス、という衝撃の新商品。どんな味がするのか、実際に食べてみました。

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■ 「KYOTOワッパー」を食べに近くのバーガーキングへ

 新作「KYOTOワッパー」は京都の老舗米屋・八代目儀兵衛とバーガーキングとのコラボ商品です。驚きなのは従来のライスバーガーとは違い、ライスがパティとしてワッパーの中に組み込まれている点。「パンか、ライスか」という一大戦争に終止符を打ちかねない、斬新な商品です。



 パンの中にライス……一体どんな味がするのでしょう。実際に近くのバーガーキングに行って注文してみました。



 バーガーラップの上には大きく「K」と書かれています。KYOTOの「K」でしょう。



 ラップを開けた瞬間にしょうがと醤油の香りがふんわり漂い、食欲をそそります。

 ぱっと見た感じは普通のワッパー。バンズからはレタスや玉ねぎビーフパティははみ出ているものの、ライスパティは確認できず。



 が、サイドから確認してみると他の具材に埋もれるようにしてライスパティが挟まれているのが確認できました。おお、本当にいる。



 ただライスパティ、少し奥ゆかしいです。ビーフパティに存在感で負けています。

 持ち上げてみるとよりはっきり確認することができましたが、どうしても平べったさでまさるビーフパティに覆いかぶさられ、隠れ気味です。ライスパティ、お前は脇役なのか……?



 しかし一口、二口とかじってみれば、断面においてはビーフパティに負けず劣らずの存在感。むしろビーフパティより厚めなので、勝っていると言っていいでしょう。やはりライスパティこそ主役のようです。



■ 「KYOTOワッパー」は美味しい以上に「おもしろっ!」と言いたくなる新食感

 まず「KYOTOワッパー」で面白かったのが食感です。ライスパティが想像以上にもっちりしています。

 バンズのふんわり食感、レタスのシャキシャキ食感、ビーフパティのジューシーな食感に続く4つ目の食感として、口の中でしっかり存在感を主張しつつも、ほかの具材を邪魔しません。

 ライスバンズを使用した従来のライスバーガーとも一線を画す食べ応えで、味よりもまず食感に対する「おもしろっ!」という感想をいだきました。

 もちろん具材をまとめる「特製和風しょうがソース」も美味しいです。しょうがの香りが高い和の味わいがありつつも、胡椒が強めにきいているのでバーガーキングらしいジャンク感・パンチ感もしっかり残っています。パンにもライスにも合うソースです。

 開封直後はビーフパティに存在感で負けていたライスパティですが、厚みがある分、食べ進めていくうちに存在感は逆転。後半は完全にライスパティが主役でした。



 ライスとバンズの組み合わせも終盤まではまったく違和感なく、ビーフパティや「特製和風しょうがソース」がしっかり2つを繋ぎ合わせてくれていた印象です。

 ただ最後の方になってビーフパティの割合が少なくなってくると、「特製和風しょうがソース」だけではライスとバンズを仲良くさせ続けることは難しく、2つは少し口の中で喧嘩を始めてしまいました。そこだけちょっと残念。

 しかし、「KYOTOワッパー」は味の面でも食感の面でも新感覚が味わえるので、一度試してみる価値ありです。食べる際はバンズ、ビーフパティ、ライスパティの配分にご注意を。

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024110103.html