ボストン・レッドソックスの吉田正尚は今季、序盤に左手親指を痛め負傷者リスト入りとなり、復帰してからもしばらくは低調な成績が続いた。その後、夏場には調子を上げていき、指名打者として打線の中軸を担った。
【画像】侍ジャパンの4番はメジャーでも奮闘! レッドソックスで躍動する吉田正尚を厳選ショットで紹介 だが故障での欠場の影響もあり108試合出場にとどまり、主な打撃成績も昨季を下回っている。またオフには右肩の手術も行なっており、シーズン中より痛めていたと明かすなど、メジャー2年目はコンディションの不調にも苦しんだ。
その吉田の2024年シーズンを米メディア『SBNATION』が総括している。同メディアでレッドソックスの記事を担当するマイク・カールッチ記者により、背番号7に対するさまざまな視点からの見解が綴られている。
カールッチ氏は「マサの2024年は、一部の内容では2023年よりも良かった」と主張。今季の吉田のポジティブな要素として、7、8月での好成績や、トータルでのWARの指標が昨季と同等以上だった点を挙げた。
だがその一方で、故障での欠場、さらに前半やシーズン終盤にもスランプに苦しんだと指摘。また、ほぼ指名打者のみでの出場であり、役割が他の選手と重なったとして、「アレックス・コーラ監督は頭を悩ませていた」と論じている。加えて、「彼がどれだけの試合に出場したかと聞かれれば、半分くらいだと答えたかもしれない。ロースターの事情や、長引く故障者リスト入り、その後の2週間のスランプを経て、ヨシダがあまり長く出場していない印象が残った」などと振り返っている。
また来季に向けては、引き続き指名打者での出場が有力だとするカールッチ氏は、「(吉田が)グラブを使わないなら、どうやって26人のロースターの中で彼のポジションを見つければいいのだろうか」とも訴えている。
噂が途絶えない他球団へのトレードについても言及。「3年契約が残っているヨシダをトレードすることは現実的ではない」「彼をトレードに出すことは予算的にも大きな負担となる」などと可能性を否定した。
トピックでは他にも、メジャー各球団が注目する佐々木朗希(千葉ロッテ)をレッドソックスが獲得に動いた場合を想定し、「同じ言語を話し、ボストンでのプレーを楽しんだ選手がいることは少しだけ有利になるかもしれない」と見通している。
カールッチ氏は「良くも悪くもヨシダとチームは運命共同体」として、独特の表現で関係性を強調している。メジャー3年目の来季、バットマンとして巻き返しはみられるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】吉田正尚の10号先制2ラン
【関連記事】「どうしよう嬉しすぎる!」日本の女性キャスターが打撃フォームを真似ると…まさかの超大物本人から“いいね”をもらう劇的展開!
【関連記事】「スーパースターの誕生!」MLB史上最年少で“20本塁打-20盗塁”達成の20歳チョーリオに米歓喜!「なんというシーズン…」「歴史に名を刻んだ」