「マゾになってはいけない」ミランのレジェンドOBが10番レオンのベンチスタートを批判「彼なしでは…」

 ここまでセリエAの9試合で4勝2分け3敗の8位と低空飛行が続いているミランの中で、とりわけ不振に喘いでいるのが10番を背負うラファエウ・レオンだ。

 ここまでリーグ戦8試合出場でわずか1ゴールと結果が出ていないのに加え、パウロ・フォンセカ監督は守備面の課題を指摘していて、現地29日のナポリ戦(0-2。セリエA第10節)では、ベンチスタートとなっていた。

 フォンセカ監督はナポリ戦だけでなく、定期的に「戦術的な理由」でレオンをスタメンから外す決断を下しているが、これに異を唱えたのがクラブOBのマウロ・タソッティ氏だ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、このポルトガル代表FWについて「確かに態度に問題があることがあるが、ミランは彼なしではやっていけない」と主張した。

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「チームに素晴らしい選手がいるなら、その選手がベストを尽くせるようにコンディションを整えるべきだ。選手がもっと頑張れるようにローテーションを組むのは構わないが、マゾになってはいけない」

 元イタリア代表のレジェンドDFは、「ラファは時々大げさにプレーし、頭をぶらぶらさせながらとてもゆっくりとボールを返す。ファンにとっては迷惑なことだ」と課題を挙げつつも、「もっと早く、違った態度でパスを出すべきだが、特定のやり方でやるよう説得するのは監督の仕事だ」とポルトガル人指揮官にも問題があると指摘した。

「フォンセカとレオンは同じ言語を話すのでもう少し調和があると思っていた」

 同胞の監督から重用されていないレオンは、ここから巻き返せるか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部