涙のスピーチだ。
現地11月1日、4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いたロサンゼルス・ドジャースが優勝パレードを本拠地ロサンゼルス市内で実施した。43年ぶり12度目の直接対決となったニューヨーク・ヤンキースとの名門対決を制しての凱旋にLAファンは熱狂に包まれた。そして球場でのスピーチでは、今オフ契約が切れてフリーエージェント(FA)になるテオスカー・ヘルナンデスが感極まり男泣きする場面があった。
沿道を埋め尽くしたファンが大谷翔平や山本由伸ら選手たちに声援を送り、愛するチームのワールドチャンピオンを祝福した。ドジャー・スタジアムに到着すると、選手たちを待っていたのは超満員に膨れ上がった地元ファン。雰囲気は最高潮に達した。球場の中心に作られた特別ステージに上がった選手、関係者らは優勝トロフィーを掲げ、ファンと特別な時間を共有した。
セレモニーではデーブ・ロバーツ監督やミゲル・ロハス、ムーキー・ベッツらが次々と喜びのスピーチを述べるなか、T・ヘルナンデスに出番が回る。32歳のスラッガーは壇上に上がった途端、すでに涙腺が緩んでいた。マイクを握ると、「ドジャースがこの機会を僕に与えてくれた。この球団を助ける機会を与えてくれた」とコメント。ファンの大歓声を浴びると、同選手はついに堪えきれず涙を流した。
続けて、「君たちが僕に夢を叶えてくれた。僕をワールドチャンピオンにさせてくれた。本当にありがとう」と謝辞。チームメイトたちは同僚の話にしっかりと耳を傾け、拍手を送る。最後に「チャンピオン!サンキュー」と右拳を力強く上げ、満員のファンに感謝した。
大谷と同じくドジャース移籍1年目のT・ヘルナンデスは昨オフに1年2350万ドル(約36億円)でシアトル・マリナーズから加入し、今季154試合出場。打率.272、33本塁打、99打点をマーク。大谷、ベッツ、フレディ・フリーマンの「MVPトリオ」に劣らない勝負強いバッティングで強力打線の主軸を担った。ポストシーズンでもドジャース打線をけん引し、ワールドシリーズでは打率.350、OPS.931を記録。世界一を決めた第5戦では貴重な同点適時打を放ち、チームを鼓舞した。
レギュラーシーズンは大谷がホームランを打つと誰よりも喜び、ダイヤモンドを一周してベンチに戻った偉才に真っ先にひまわりの種をぶつけて祝福するほど、人懐こい笑顔が印象的なT・ヘルナンデス。今オフにFAとなりドジャースとの契約が切れるため、ポストシーズン中はその去就が騒がれていた。自身は球団と再契約を熱望しており、ファンからも契約延長を望む声が上がっていた。
構成●THE DIGEST編集部
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