過激なマンガを原作とする実写化作品のなかには、のちに人気ドラマや朝ドラに出演し、今を時めく人気女優が衝撃的な演技を見せたものもあります。
『さよならみどりちゃん』ポスタービジュアル (C)さよならみどりちゃん製作委員会 (C)南Q太/祥伝社
【画像】え…っ? 「いやポスターではまだ出さんでいいって」「当然R指定」こちらがキャストの演技も衝撃だった実写化映画です(7枚)
朝ドラ女優も出演した青春マンガ原作の実写化作品
マンガを原作とした実写作品には、これまで多くの実力派女優たちが出演してきました。そのなかには、現在もさまざまな作品で活躍する女優たちが若かりし頃に出演し、過激な演技を見せた映画もありました。
『俺たちに明日はないっス』安藤サクラ
さそうあきら先生の同題マンガを原作とした『俺たちに明日はないっス』は、2008年に実写映画化されました。童貞の高校生3人に焦点を当て、情けなくも切ない恋模様を描いた作品です。
主人公の「比留間」役に柄本時生さんがキャスティングされたほか、遠藤雄弥さん、水崎綾女さんなど、現在も多くの作品で活躍する俳優が揃っています。なかでも、後に朝ドラヒロインとなった安藤サクラさんが主人公の同級生「ちづ」役で出演しており、過激なベッドシーンが話題となりました。
ちづは作中、比留間と仲の良い同級生「峯(演:遠藤雄弥)」に公園で倒れているところを介抱され、それをきっかけに親交を深めていきます。その後、ふたりは映画館でポルノ映画を鑑賞し、自然な流れと勢いのまま関係を持つに至るという、ぎこちなくも生々しいシーンが描かれました。
ネット上では「思春期特有の不安や不満が見事に描かれていて何度も観たくなる」「エロいことばっかり考えていた粗削りな高校生活を思い出す」と、生々しくもエネルギッシュな青春群像劇として今も根強く支持されている作品です。
『カケラ』満島ひかり
『カケラ』は桜沢エリカ先生のマンガ「LOVE VIBES」を原作とした映画で、2010年に公開されました。
物語は、恋人がいるものの、なにか満たされない気持ちを抱えていた女子大生「北川ハル(演:満島ひかり)」が、義肢装具を作るメディカルアーティスト「坂田リコ(演:中村映里子)」と出会い、親しくなっていくところから始まります。
本作では、ハルと彼氏「篠塚了太(演:永岡佑)」のベッドシーンが数多く描かれました。了太は性行為のことしか考えておらず、ハルが顔を怪我しているにもかかわらず彼女の服を脱がせ、行為に及びます。その際、ハルは無表情で天井を見つめ、声も発さずに了太に身を任せるなど、異様な場面も描かれていました。
彼氏よりも、リコと過ごすことに居心地の良さを感じていたハルでしたが、次第にリコの怖い一面を知っていきます。どのような展開を見せるのか予想がつかないストーリーも、見どころのひとつです。
「ハルがリコと親しくなっていくにつれ、表情が明るくなっていく繊細な演技が見事だった」「派手な展開が多いわけではないけど、人間関係がすごくリアルに感じられた」と、満島さんを中心とするキャストの演技に高い評価が出ています。
『さよならみどりちゃん』星野真里
「FEEL YOUNG」(祥伝社)にて連載された南Q太先生の『さよならみどりちゃん』は、2005年に星野真里さん主演で実写映画化されました。
主人公のOL「ゆうこ(演:星野真里)」は、ふとしたきっかけで知り合ったカフェ店員「ユタカ(演:西島秀俊)」と肉体関係を持ちます。ゆうこはユタカには「みどり」という恋人がいることを知りながらも、彼との関係を断ち切れず、曖昧で複雑な関係に悩む日々が続きます。
星野さんが身体を張った生々しい行為の場面にも驚かされますが、さわやかな役も多い西島さんのクズ男の演技も衝撃的で、今も「ユタカのだらしなさに本当に腹が立った」「西島さんのクズ男はズルくて魅力的でこんな雰囲気の役者さん見たことないって思った」「星野さんの思い切った演技がすごかったな」と、キャストの意外な役どころも込みで多くの人の心に残っているようです。